うさぎの本能としては、捕食される動物でもありますので、敵に襲われないように周りの変化に対して敏感に察知する様子があります。その変化に対応できるように、私たちのような熟睡する休息のとり方ではないといえるのです。一日のうち、食事や遊びの時間以外は、どちらかというとゆったりと過ごしている様子があると思いますが、その時間が休息の時間といえるのです。この時に目を閉じていたり、体を横たえたりする様子を見せる場合は、すぐに休息しているとわかるかと思いますが、目を開けた状態でも休息している場合があります。お迎えしたばかりの環境や、警戒する状況がある時などは、完全にリラックスする様子まで見られないながらも、その中で休んでいます。眠っている様子を見られるようになったということは、うさぎさんも環境に慣れてリラックスしているといえると思います。そして盲腸糞は葡萄の房のように小さい粒々がまとまっている状態で柔らかく、臭いもきついものです。こちらがトイレの中に落ちている状態なのかどうかということがポイントになります。盲腸糞は排泄物ではなく、うさぎさんが作り出したタンパク質とビタミンと多くの微生物を含んだ食事です。うさぎはこれを食べることによってエネルギーを取り込んでいるといわれています。また排泄される糞の30～80％が盲腸糞といわれていますので、一部分の食べ残しが見られている可能性もあるのではないでしょうか。通常はお尻から直接食べますので、飼い主さんの目に触れることがないのですが、食べ残しなどが見られる場合には、盲腸糞の出る時間が一定ではなかったり、ストレスなどで消化機能が低下していることが考えられる場合があります。トイレに落ちている盲腸糞が新しいものであるような場合は、うさぎさんの口元にもっていってあげることで、食べる様子を見せることもありますので、試してみていただくこともできると思います。生後2か月のうさぎさんということですので、お迎えされたばかりの環境でもあると思います。与えている環境全体をもう一度振り返っていただきながら、うさぎさんの様子と、体重の変化なども合わせて観察いただきたいと思います。