爪切りや検診などで病院へ出かけることは、普段とは違った環境の中に置かれますので、このいつもと違うことに対してのストレスがあるのだと思います。病院が苦手といううさぎさんのご質問は大変多くいただきます。この場合キャリーへ入って移動してもらうことが必然でもありますので、そのキャリーに慣れてもらうということもこのストレスを軽減してあげられる対応方法のひとつになります。出かける時にだけキャリーが登場するのではなく、部屋んぽの時などにキャリーに慣れ親しんでもらう環境を作ってみていただきたいと思います。またケージ内の掃除を行う時に一旦キャリーに入ってもらうことでも、慣れてもらえる環境を与えていただけます。掃除の度にキャリーに入り、きれいになったケージにその後戻るということが繰り返されることで、キャリーへの警戒心も薄れていくと考えられます。通院などで出かけた後は、どうしても体調が不安定になる場合もあります。また嫌だったという気持ちが食欲や態度に見られるかのように、怒ったりふてくされたりといった状況が見られることも少なくありません。その場合も優しくなだめていただきながら、調子が戻る様子を見守っていただくことになります。普段と異なる体験も、繰り返されることで嫌々ながらも少しずつ慣れてくれるようになりますので、まずは出かける際に向き合うキャリーに慣れてもらう環境を作っていただきながら、うさぎさんの反応を見ていただきたいと思います。