体を投げ出すようにして横になり、ゴロゴロして過ごしている様子が見受けられるようになっています。冬から春へと季節が変わる時期でもありますので、まだまだ寒さを感じることもありますが、冬本番よりは気温も高く過ごしやすくなっていることと思います。飼い主さんもお考えのように暖かくなったことで、体を丸めることなく解放しリラックスしていることとも捉えられることでしょう。この行動の変化のほか、何か体調不良につながるような様子はありませんか？食欲に変化がないか、排泄物にも変化がないかなども合わせて観察いただきたいと思います。行動以外にも変化があるという場合は、何らかの理由があって変化が見られていると思われますので、専門家にしっかりとうさぎさんの今の体調を診ていただくことが必要になります。痛い、辛いなどの症状が隠れている時、暗がりに隠れる、体を丸くしてじっとしている、触れられることを嫌がるなどの様子が見られることが一般的ですが、見られる様子にも個体差があることですので、不安を感じる時にはかかりつけの獣医師にきちんと診ていただきましょう。そして抱っこやブラッシングが苦手な様子が見られています。やはりうさぎさんの本能的には、抱っこ＝捕まえられるということと捉えられることですので、逃げなくちゃという状況が生まれるのです。うさぎの毛は、ガードヘアとアンダーコートに分かれています。その量や割合でフライバックとロールバック等と毛質も分かれますが、今日本でコンパニオンとなっているうさぎさんの多く（ネザーランドドワーフやホーランドロップ等）がロールバックという毛の量が多いタイプになります。換毛は、ガードヘアとアンダーコートが別々に起きたりしますので、この点などもブラッシングが苦手と思われる様子が見られる理由のひとつとしても考えられるようではないでしょうか。ガードヘアとは、うさぎさんの毛の色を表す毛です。 色が変わってきた、模様が出てきたという時はこの艶やかな少し長い毛の換毛です。この時にはハンドルーミングやラバーブラシ等を使ったグルーミングが効果的です。アンダーコートとは地肌に近い部分でふわふわの毛です。この毛は量が多いため、換毛期にはしっかりとブラッシングをしてとってあげる必要があります。この時に有効なのが、スリッカーブラシです。お尻の当たりのモサモサとれる毛がこれにあたります。両方の毛が一緒に換毛期を向かえていなく、どちらか一方だけが抜けやすくなっているような場合、換毛していない毛を取り除くようにブラッシングしているようであれば、うさぎさんにとって刺激を感じている場合なども考えられるのかもしれません。また皮膚自体にトラブルが起きているような場合は、ブラッシングされることを避けると思いますので、うさぎさんの体も改めて確認いただくことも大事なことだと思います。ブラシが変わることで見られる反応が違ってもいるようですから、ブラシの形状や大きさなど、うさぎさんの好みなども反映していることもあるのかもしれません。また使用方法も改めて確認いただくことも大切だと思います。こちらのうさぎさんは撫でられることは大好きなようですから、普段のケアとしてはハンドグルーミングを行っていただくこともお勧めいたします。また飼い主さんはしっかりと抱っこすることもできるようですから、換毛が多く見られている時には、しっかりとブラッシングする日を作っていただくこともできると思います。換毛した毛が取り除かれずに皮膚にとどまっていることでも、皮膚にトラブルが生じてしまうこともありますから、定期的なブラッシングはとても重要です。苦手なグルーミングに付き合ってくれたご褒美でたっぷり褒めてあげることや、牧草などご褒美を与えていただくなどして、コミュニケーションを取っていただくことでも、うさぎさんは納得してくれることと思いますので頑張っていただきたいと思います。しっぽのブログでハンドグルーミングの方法をご紹介しておりますので、よろしければご参考いただきたいと思います。 ブログ　日々しっぽ　ハンドグルーミング紹介ページです。 ブログ内の検索にハンドグルーミングを入力いただくことでも、関連記事をご覧いただけます。 http://www.hibishippo.jp/search?q=%B4%B9%CC%D3%B4%FC%A4%CF%A5%CF%A5%F3%A5%C9%A5%B0%A5%EB%A1%BC%A5%DF%A5%F3%A5%B0%A1%AA