お迎えされたこちらのお宅に十分に慣れてきている様子が伺えます。健康状態も良好ということが何よりもうれしいことではないでしょうか。普段過ごしているケージの中から、外へと出られる環境にも少しずつ興味を示してきているようです。外への出入り口がわかってきているものの、どういった世界なのか、安心できるところなのかなど、うさぎさんの気持ちがまだ揺れ動いているのかもしれません。出られる環境があっても躊躇しているということは、その行動そのままがうさぎさんの今の気持ちといえると思います。もう一度出やすい環境となっているか、滑るような様子がないかなどを振り返っていただきたいと思います。うさぎさんの気持ちが何らかの拍子で動くことで、ケージの外へと飛び出す場面が見られるようになると思います。一度でも外に出られる、出た環境が楽しいという体験をすることで、ケージの外の世界へ気持ちを向けるようになると思います。飼い主さんへの意思表示が、ケージを齧る、音を出すといった行動のようですから、今後も引き続きその様子が見られることも推測できます。ケージを齧ることで、歯にトラブルが生じてしまう可能性がありますので、齧ってもよい環境になるように、かじり木や専用のフェンス、すのこなどをケージ内に設置していただくことも必要になります。齧る行為は本能から見られる行動ですので、止めさせることが難しいのです。ですから、齧っても安心して見守ってあげられる環境に整えていただきたいと思います。そして、飼い主さんの存在もしっかりと理解していて、その時々の自分の気持ちもしっかりと伝えてきている様子が見られています。懐いているという以外になんと表現できるのでしょうか。飼い主さんもうさぎさんの気持ちをちゃんと感じていらっしゃいますので、お互いがお互いを尊重できる間柄もつくることができるようではないでしょうか。