お迎えした環境にもだいぶ慣れてきている様子も見られています。食事の内容については、生後3ヶ月ということですので、成長度合いを見ながらの対応も必要になる時期でもあると思います。今回の場合は体重の増加が緩やかになってきていることがポイントといえるようです。こちらにいただきますご質問の中には、体重が増えて管理をしたほうがいいの？などの内容があるのですが、今回はその逆といえます。ホーランドロップの標準体重は、1.8㎏前後が目安となることだと思います。もちろんこれにも個体差があり、コンパクトな体付きの子もいればもう少し大きな子もいることです。純血種であれば血統書があるかと思うのですが、そちらで親やその上の代の体付き（体重）を見ていただくことでも、こちらのうさぎさんの大人になった時の体型を想像していただけることだと思います。目安となる体重が見えてくることで、対応方法もおのずと見えてくるのではないでしょうか。成長期は十分な栄養を取り込むことで体をつくりますので、その分体重が増加してきます。牧草を食べるようになったことが同時期であり、その時から体重の増加が緩やかになったということがありますので、繊維質を多く取り込み過ぎているという可能性はあるのかもしれません。繊維質は腸内を掃除するように通過しますが、その際に必要で取り込むべき栄養素までも一緒に排泄してしまう場合もあるのです。ペレットの取り込む量が半減していますので、本来であれば今の時期に必要な栄養価が不足してしまっていることも考えられます。牧草はうさぎにとってとても重要な役割をもつ食事ですので、牧草好きなうさぎさんになってもらいたいところですが、今はまだ体をつくるとても大事な時期でもあります。牧草の量や内容を制限して上質な栄養を取り込むことができる環境を考えていただくことも大事なのだと思います。健康な糞が見られているということはとてもうれしいことですが、食事内容が的確であるのかを振り返っていただくことが重要だと思います。うさぎさんの今の状態がベストであるのかということを見ていただくことがよいと思います。お迎えしたショップや獣医師に診ていただきましょう。もともと体が小さい子などであれば、緩やかな体重増加でも様子を見てあげられると思います。逆に痩せているということになれば、食事内容を見直していただくことが必要になります。ペレットよりも牧草が好きだという場合には、栄養価がよりあるアルファルファ牧草の割合を多くして与えていただくことでも状況が変わってくるのではないかと思います。朝夕一掴み程度で様子を見ていただくことが、子うさぎさんに適した牧草の与え方になります。与える牧草の割合や量などもそれぞれのうさぎさんの状況に応じて変わってくることではありますので、今のうさぎさんの健康状態、成長状態を診て判断していただくことになるようです。