女の子の場合は、普段過ごすケージの中が自分の縄張りだという意識が強い場合もあります。男の子のように縄張りを拡大するという気持ちよりも、決まった環境、落ち着ける環境で過ごすということなのかもしれません。ケージの中に落ち着ける場所としてハウスが入ったようですから、このことも大きく影響している可能性があると思います。暗がりや狭いところなどもうさぎは好きですので、その中で過ごすことがお気に入りになっていることが考えられます。食欲や排泄の状態などには心配な様子がないということですが、体重や体格など体の変化がないかということも再度観察していただきたいと思います。どこか具合が悪い場合でも、動きたがらなくなったり、隠れたりする様子を見せることがありますので、よく確認していただきたいと思います。そして4歳という年齢はまだまだ活発に動く様子がある時期です。自由に遊ぶことができる環境を作ってみても、ケージに戻るということですから、そうしたいといううさぎさんの意思とも捉えられることでもあります。それでも積極的に運動する様子が減っていますので、運動不足が確かに心配です。お気に入りとなったハウスをサークルの方へ移動してみることで反応を見ていただくこともできると思います。気候的にも暑さを感じる時期ですので、運動力が減ることは予測できることではありますから、これからの季節の変化でまた変わってくる可能性も十分にあると思います。温度湿度などを含めた飼育環境を改めて振り返っていただくことも大事なことだと思います。ケージからサークルの中へと出てきてもらえるように、走り回るということではなくても、動くという行為ができる環境を考えてみていただくことから試していただきたいと思います。年齢を重ねて動きも鈍くなる様子はありますが、まだまだ若い年齢です。動きたくない理由が別にあるのかということも探りならば、引き続き観察していただきたいと思います。また少しでもいつもと違うというサインが見られた時には、かかりつけの獣医師にご相談いただくことも重要です。