うさぎさんが見せる行動に変化が起きているようですので、その変化の意味を考えていただくことはとても大事なことです。うさぎさんが見せる行動の変化が、うさぎさんからの様々なサインともいえますので、何を伝えたいのか、どういった意味があるのかということを探っていただきたいと思います。今回の場合は、爪切りのため通院したという経緯があります。爪切りが初めてということですので、お出かけ自体も初めてなどとも推測できます。キャリーへ入れるために抱きかかえることも必要ですし、病院でも体のチェックや爪切りの為に体を保定されるという体験をしていると思います。今までにはなかったことを経験していますので、もしかしたらまた・・・と警戒する素振りを見せることは考えられることだと思います。飼い主さんの動向をよく観察して、少しでもそういった気配を感じた時に、すぐに逃げられる態勢を見せることなどは十分にあることだと思います。こちらのうさぎさんだけではなく、どのご家庭のうさぎさんにも見られる様子でもあります。食事量や排泄物にも問題ないということですので、この点から体調が不安定だということではないと捉えられるようです。またケージ越しでは撫でてもらいたいとせがんでくる様子もありますので、飼い主さん自体を警戒しているということでもないようです。爪がだいぶ伸びていた様子だったならば、爪をを切ったことで手足の指先の間隔なども変わったりしていれば、歩いたり走ったりする際の様子に違いが見られることもあると思います。大人の仲間入りをした月齢でもありますので、行動に落ち着きなども見られ始めることもあります。また気温が高くなってきていますので、活発に行動するというよりも、体を横たえて休息するといった様子が見られる傾向が増えてきます。これらが要因となった状況とも感じられますし、初めての体験があったことで、そのことがまた繰り替えされたりしないかということを探っている様子ではないかと感じられます。嫌われてしまったということではなく、その素振りがあった時に逃げるよという気持ちが行動に現れているような印象です。ケージの外に出している時には、こちらのご家庭のルールがあると思いますので、その中で自由に過ごさせてあげながら、うさぎさんが飼い主さんに興味を示してきたときにたっぷりかまってあげることでよいと思います。逃げてしまうならば今はかまってもらいたい気分ではないということです。またケージ越しでは今でも甘えてきていますので、その時にたくさん撫でてあげることでも、愛情を表現していただけると思います。体調不良ではないかという点については、食欲と排泄物の様子をこれまで同様に観察してください。そして元気がないような様子や行動なども感じられる時には、迷わずに獣医師にご相談いただくことが必要です。うさぎさんにとっては苦手なことなのかもしれませんが、こればかりは仕方がありません。帰宅後にゆったり過ごしてもらえるように、うさぎさんを見守ってあげていただきたいと思います。