お迎えしたばかりのようですが、順調に体重も増えているようですので、新しい環境の中でも臆することなく過ごしてくれている証なのかもしれませんね。生後2ヶ月を向かえる月齢ですから、まだまだ十分な栄養が必要になります。栄養価の高いアルファルファ牧草は成長期に与えていただける牧草です。体を作るための大事な時期でもありますので、引き続きアルファルファ牧草を与えていただくことでよいと思います。嗜好性も高いですのでどうしてもチモシー牧草が残ってしまう可能性がありますが、成長に合わせて切り替えを行っていくことでよいと思います。成長が安定する様子が見受けられるようになってくれば二種類の牧草の割合を徐々に変えていくことになると思います。成長度合いがそれぞれのうさぎさんで異なっていますので、うさぎさんの状態を見ながら判断していただくことになります。適正体重に近づいてきている様子が見られれば、与えている食事内容を見直していただく時期になります。早い子で3か月ごろから見直していただくこともあります。骨格や肉付きからある程度目安となる体重が見えてきますので、時期を見て一度専門家に見ていただくこともよいと思います。うさぎの品種ごとの標準体重ももちろん目安となりますが、それぞれのうさぎさんごとでの目安となる適正体重があるのです。その体重を指標にしながら、食事の管理を行うこともできるようになります。そしてトイレについてですが、ケージの外にトイレの縄張りを持ってしまった可能性があるのだと思います。縄張り意識が強い子ほど、その場所へ行くことができるまで我慢する様子を見せることがあります。一旦この縄張りを取り除いてあげることができれば、新たな縄張りを見つけてくれる可能性があります。ケージの外に出さずに様子を見ていただくことができますが、そのタイミングをよく観察していただくことも重要です。日中や夜間などの休息している時間帯は、比較的排泄することも食べることも少なくなる傾向はあります。そこで朝外に出すという対応を取ってしまうことで、トイレは外にあると捉えさせていまいます。そわそわしているような素振りが見えるようですと確かに我慢している様子と捉えられるのですが、この場合もケージの中にトイレの場所があるということを覚えてもらうには、外に出さないという対応にもなるのです。すでに我慢している状況が見られる時は、今与えている環境を改めて考えてみるということでもよいと思います。ケージの置き場所やケージ内のレイアウト、トイレも使わないようならば一旦取り除くことや、別のトイレを考えてみるなどして、環境を変えてみることでも縄張りが変わってきます。またケージの外の環境もより制限した環境を与えてあげるなどしてどう過ごすのかを観察することもできます。与えているトイレをトイレとして使うのか、どの場所をトイレとして使おうとしているのかを観察してみてください。うさぎさんがどういった捉え方をしているのかを見ていただくことで対応策も見えてくると思います。まだまだこれから成長を重ねる時期です。見られる行動も常に変化することもあります。トイレのしつけは一筋縄ではいかないこともありますので、うさぎさんのペースも見ながら対応していただくことも大事です。与えている環境によってうさぎさんの行動は変わってきますので、どういった環境を与えているのかということも振り返っていただくこともとても重要です。