お迎えしてからひと月が経ったということですので、うさぎさんも新しい環境に慣れてきていることだと思います。飼い主さんもうさぎさんの性格や行動などをとてもよく感じていらっしゃいますので、同じようにうさぎさんも飼い主さんのことを理解してきているのではないでしょうか。においを嗅いで存在を確認したり、時には舐めたり噛んだりしてコミュニケーションを取っていることが想像できるようだと思います。また顎をこすりつける行為には、縄張りの主張として見せることも多いようです。物ではなく人などの他者に対して見せる時には、自分の存在や強さ（優位性）を示すこともあります。うさぎは抱っこされることが苦手ですので、その気持ちなども飼い主さんに対して見せ始めてきているのだと思います。思春期に入ることで自我をより表現するようになりますので、こういった解釈もできると思います。飼い主さんを格下に見ているということよりも、抱っこが嫌だというその時の気持ちを伝えている行動と捉えられるようではないでしょうか。ケージの外でへやんぽする時なども、物に対して顎をすりつける行動を見せることと思います。自分の縄張りを再確認したり、そのためのにおいつけを行っている行為です。飼い主さんに対して見せた場合に、その後問題行動に繋がるような状況がある時には、上下関係を示している可能性などもあると思いますので、一旦その行動を止めさせてどういった反応が見られるのかを観察いただくことになると思います。うさぎが見せる行動の意味を探る時は、その前後の行動や取り巻いている環境などもよく観察していただくことで、意味のヒントを探すことができます。