うさぎさんの様子に変化が見られているようです。これまではお気に入りの場所でゆったり過ごしていることが多かったのが、活発な様子を見せていることと、牧草の食べる量も増えている変化です。うさぎさんを取り巻いている環境全体も思い返してみていただきながら、環境の変化がなかったかということも振り返っていただくことでも、理由が言えてくることがあります。縄張りを意識するようなきっかけがあったならば、ケージの外の環境を探索するようになることもありますし、飼い主さんが一緒に遊ぶようになったり、逆にあまりかまってあげられなくなったなどの変化があれば、そのことが要因となって行動に変化があるという解釈もできると思います。年齢によっては思春期を向かえるなどで活発な行動が見られることもありますが、5歳という年齢ですのでこれまでこういった様子がなかったならば、遅まきながらの思春期を向かえたということもいえるのかもしれません。ただし、急に興奮したり、凶暴になったりなどの様子がある時には、病気が隠されていることもあります。うさぎさんの行動を観察していただいて、少しでも不安があると感じる時にはかかりつけの獣医師にご相談ください。また牧草の食べる量が増えたということは牧草の魅力に気がついたり、食欲自体が増えていることや、牧草の繊維質を欲しているということは考えられると思います。ペレットの食べる量や排泄の状態などにも変化はありませんか？心配な状況がない様子であれば、牧草はうさぎにとって必要不可欠なものですので、たくさん食べてくれることはとてもよいことです。いつでも食べることができるよう環境を整えていただきたいと思います。そしてケージの外で遊ばせる時には、うさぎにとって危険のない環境にしていただくことも重要です。いたずらするという表現がありますので、ものを齧ったりする様子もあるのではないでしょうか。そこにあるものを齧ることは予測できる行動のひとつですので、齧ってはいけないもの、危険なものには触れることができないようにガードを付けていただくよう、事前に対策をとってから遊ばせてあげることが飼い主さんの役目になります。