複数のうさぎさんと暮らす時には、それぞれの与える環境を飼い主さんがしっかりと管理していただくことが必要になります。今回の場合は男の子同士ということですので、お互いの年齢や性格によっては縄張りや強さ（優位性）の主張が見られることが考えられます。もちろん場合によっては、仲良く一緒に過ごす様子が見られることもあるとは思うのですが、そうではないことのほうが多いということを理解していただきながら、対応していただくことが必要になってきます。先住うさぎさんがちょうど大人へと成長してきて思春期を向かえても不思議ではない年齢です。お迎えしたうさぎさんがまだ小さいこともありますから、すぐ喧嘩などに繋がることなく今は興味を示している様子で済んでいるようですが、後を追いかけるという行為は追いかけられているうさぎの方にストレスがかかると言われています。我慢している方が限界に達した時に、大きな喧嘩（ケガに繋がる喧嘩）が起きてしまうようですので、一緒にさせた時の状況をしっかり観察していただくことが重要になります。相手が子うさぎの場合は、その子は遊んでいるなどと感じている場合もあるかもしれませんが、先住うさぎさんにとってはその存在を確認しているということなのだと思います。お迎えされたうさぎさんはまだ子うさぎということもありますから、触れ合いたい、遊びたいといった気持ちがあるのかもしれません。先住うさぎさんはその子が何者なのか、自分にとってどんな相手になるのか、縄張りを拡大されないかなど様々な気持ちがあるのではないかと思います。先住うさぎにとって、これまで縄張りも飼い主さんの愛情も独り占めできていたものがそうではない環境になってきていますので、新たな環境に戸惑いも見られている可能性は十分にあると思います。新しいうさぎの存在を知ったわけですので、ケージから出た時にはそちらに気が向くことも容易に考えられる状況でもあります。仲良く過ごしてもらいたいという気持ちはとてもよくわかりますが、男の子同士の場合相性はもとより、本能からお互いをより強く意識することも考えられることですので、慎重な対応が必要なのだと思います。先住うさぎさんの性格はどういった感じでしょうか。おっとりしている、穏やかであるなどであれば、新しいうさぎさんも受け入れてくれることは考えられます。またお迎えした子の性格も見えてくることで、お互いの相性なども見えてくると思います。それぞれがまだこれから成長する年齢でもありますので、どういった様子が見られるのかは未知数だと思います。危険な環境にならないように、基本的にはケージの外に出す場合も別にしてあげることで、それぞれの縄張りを明確にしてあげることができますから、無駄な縄張りの主張を見せることも軽減させてあげられると思います。お互いの相性と与えている環境によって見られる行動は本当に変わってきますので、よく観察していただきながら適切な対応を取っていただくことになるようです。