ご旅行の場合には、うさぎさんを見ていただける方（ご友人や専門店、病院など）にお願いすることになると思います。ペットホテルによっては、ケージから出して遊ぶことができる環境を作ってくださるところもあると思います。飼い主さん側の要望をどの程度まで受け入れてくれるのかを、お願いしようと思っているペットホテルにご相談されることが一番よいでしょう。うさぎさんの生活リズムを知っていただくことにも繋がりますので、ぜひご相談いただきたいと思います。そしてトイレ以外の場所でおしっこや糞をしてしまうようですが、思春期などによって縄張りの主張として見られていることや、うさぎさんを取り巻いている環境によってもトイレが一か所に定まらないことがあります。またうさぎさんのもともともっている性格（個性）で、トイレを一か所に決められないという場合もあります。これらの要因があることで、トイレの使い方に差が見られるようになるのです。部屋んぽの際のうさぎさんの行動が問題行動となってきている状況も見られますので、うさぎさん専用の遊び場を作ってあげることはよいことです。これまで自由に過ごせていた環境をサークルで仕切ることは、範囲が狭くなってしまうことにはなりますが、そのことを新しいルールとしてうさぎさんにも受け止めていただきましょう。また範囲が決まることで、その中でならば汚れても齧ってもよい環境にしてあげることがより徹底できるようになります。飼い主さんのストレスも少なくなるのではないでしょうか。今回の場合は小型種のうさぎでもありますから、サークルも一般的な5枚や6枚のパネルのもので十分な環境を与えてあげられると思います。狭いと感じるようならば、ケージの出入り口に合わせてセットしていただくことでもよいですし、もっとスペースが取れるというならば、二つ分のサークルをジョイントできるサークルでもよいと思います。ただしサークルの広さは、広ければよいというものでもありません。それぞれのご家庭ごとで、無理なくうさぎさんに与えてあげられる環境でよいのです。うさぎさんにとって自分専用の場所が明確になることで、必要以上の縄張りの主張を見せなくなることも考えられます。うさぎさんが見せている行動には、与えられている環境が反映されていることも多いですので、うさぎさんを取り巻いている環境を見直してみていただくよい時期なのかもしれません。そして、ペットホテルで過ごす経験によって、縄張りの使い方が変わる可能性もあります。トイレの使い方が変わったという声もよく聞かれます。帰宅後は体調の変化なども注意して見ていただくことになるのですが、普段の行動や縄張りの使い方などにも変化があるかを合わせて観察していただくことになると思います。