糞が見られる時間帯などには、うさぎの体内リズムなどの影響が見られていると思います。うさぎは日中を比較的ゆったりと過ごしていることが多いのですが、その時には排泄や食事などの頻度も少なくなる傾向が見られています。行動が活発になる夕方から夜間、そして朝方などに、これらの頻度も多くなります。朝の掃除の時に糞がたくさん見られるということ、夕方の掃除では糞が見られないということには、そういった理由があると思います。糞のにおいがきつくなったということには、食事の内容に変化などがないか、生活リズムにも変化がないかという点も振り返っていただくとよいと思います。また年齢によってはにおいつけの行動なども見られ始めていると解釈できる場合もあります。お年頃（思春期）になることで、自分の縄張りや存在をアピールするための行為が見られるようになるのですが、その中のひとつとして糞のにおいが強くなることもあります。ただし、腸内環境の調子が悪いのかもしれないと疑って観察していただくことはとても大事なことです。においだけではなく形状なども注意深く観察してください。今回はにおいだけの変化ということですので、経過を観察していただける状況ですが、糞の形がいつもと違ったり、全体量も少なくなることがあるならば、消化システムにトラブルが起きていると捉えていただいて、獣医師に診ていただくことが必要になります。