首の後ろの部分のうなじにあたる場所ですが、うさぎの場合この部分の毛が薄い傾向はあります。この部分に白いふけや、赤みなどの炎症があるときには、ダニや真菌症などの皮膚炎の可能性があります。その場合は肌のトラブルといえますので獣医師にご相談していただくことが必要になります。地肌の色がほかの部分とは違っているという点が気になるようですが、ピンク色がこのうさぎさんにとって通常とは違う状態であるならば、注意して見ていただくことは必要です。毛繕いなどで首を下げるなどした時に見える状態ですから、毛自体が抜けていて地肌が見えているという状況でもないようですし、痒そうにしている様子もないということですが、心配や不安がある時には獣医師に診ていただくことはよいと思います。生後2ヶ月半という月齢ですので、うさぎさんの成長状態や健康状態を一度診ていただくこともよい機会です。今の時期は暑さ対策をしっかり取り入れていただきながらの通院となりますので、天候や時期などを見ながらうさぎさんの負担を減らしてあげられる環境を作ってお出かけいただきたいと思います。そして、毛色に変化が見られている印象を受けていらっしゃるようですが、子うさぎさんの成長段階の途中でもありますので、本来見られるべき状況に整いつつあるといえるのではないかと思います。こちらのうさぎさんの両親などの情報もわかれば、成長を遂げた時のうさぎさんの状態の目安となると思います。同じカラーのうさぎさんでも本当に個体差がありますので、お迎えしたショップやブリーダーにもお聞きいただくこともよいと思います。また換毛期があることでも、毛質に変化が起きることもありますし、時期に合わせた換毛がうさぎには訪れますので、その季節によっても色の濃さなどに違いが見られることもあるようです。毛が抜けている様子はないようですが、うさぎさんが毛繕いを見せている様子がありますので、抜ける毛や抜けようとしている毛を取り除くお手伝いも行っていただきたいと思います。ハンドグルーミングは、飼い主さんの手にグルーミングスプレーや水を擦りこみ、その手でうさぎさんの体の毛に揉み込むようにマッサージしていただきます。グルーミングスプレーを皮膚にも馴染ませてあげる気持ちで、手でしっかり揉み込んでください。毛の流れと反対方向に、そして毛の流れに沿ってマッサージするようにハンドグルーミングを行っていただきますと、ブラシを使わずともかなりの毛が手についてきます。手についた毛は、両手を揉み込んでいただくと毛玉のようにまとまります。うさぎさんとのコミュニケーションのひとつともなりますので、チャレンジしてみていただくこともそろそろよい時期なのかもしれません。