うさぎさんをお迎えする時に、どういった環境の中になるのか、また快適な環境を与えてあげられるのかということを事前に考えていただくことはとても大切なことです。空港の近くにお住まいということですので、その騒音について不安があるということです。確かに飛行機の発着の頻度が高い空港ほど、その騒音がより耳に付いてしまうことだと思います。2ヶ月に満たない子うさぎさんにとっては、新しい環境へ移るということでも一大イベントとなっていますので、この大きな音がストレスとなることは考えられることだと思います。私たちも同じ環境の中で過ごすことで慣れてくることがありますが、うさぎにもそのことは当てはまります。ですがそうなるまでには時間が必要なことも事実です。窓を閉め切ることで音の影響を軽減できるならば、そうしてあげることが望ましいことだと思います。大きな騒音を直接感じさせる前にストレスを小さくしていただきたいと思います。また窓を閉めた環境がうさぎさんが過ごすには厳しい環境となっています。エアコンは室温湿度を安定して管理できますので、できるならば上手に使いながら温度管理を行っていただきたいことではあります。うさぎにあった飼育環境の温度は、１５℃位から２５℃、２６℃位までが許容範囲とされています。繁殖時や病気の時などは２３℃位に保つ事がよりよいようで、湿度は常に４０～６０％が理想といえます。ただ、飼育書によっては、湿度が３０～７０％という紹介もされているようですが、この場合は室温が１６～２１℃の範囲であることが保てた場合ということでもあるようです。この点から考えていただくと、室温３０℃という環境は、やはり快適とは言い難いことではないでしょうか。もちろん、エアコンがない場合にできる暑さ対策を取り入れていただくことで、少しでも快適に過ごすことができるような環境作りはできることではあります。グリーンカーテンや遮光スクリーン、すだれなどを窓周りに取り入れていただくことで、窓から侵入する熱を遮断できる環境を作ることができます。また、窓に専用のフィルムを貼ることや、遮熱カーテンなどでも効果がありますので、できる対策を取っていただきながらエアコンや扇風機なども上手に取り入れていただくことがよいのではないでしょうか。この窓周りの対策に関しては、当店HPの店長君のアドバイス「うさぎの飼い方講座」でもご案内しておりますので、是非参考にしていただきたいと思います。お部屋の環境は本当に様々ですので、こういった暑さ対策を施してみた後に、実際の体感もとても重要なのだと思います。その環境の中で過ごしてみてどういった環境になるのか、温度湿度ももちろん計測していただきながら、より快適にするためにはどう改善できるのかを考えていただくことになるのだと思います。お迎えされるうさぎさんが、今どういった環境の中で過ごしているのかも確認していただくこともよいと思います。お迎えされるという環境の変化もうさぎさんにとって初めての経験です。そんな中室内環境がまったく異なってしまうことで、うさぎさんの体調に影響が見られてしまうことは十分に考えられることです。不安がある環境の中にお迎えすることよりも、万全の体制が整ってからお迎えしていただくこともひとつの判断となると思います。そしてうさんぽの際にも、より注意が必要だと思います。大きな音に慣れてきているならばできないわけはないと思いますが、それでも騒音がする度に周りの状況を察知しようとしたり、警戒したりする様子が見られることは予測できます。個体差もあることでもありますから、どっしりと構えて大きな音にも動じないという性格ならば可能なのかもしれませんが、そうではない性格の場合には大きなストレスとなってしまうことが考えられると思います。飼い主さんが楽しくても、うさぎさんが辛いと感じているようならば元も子もありません。お出かけする環境をしっかりと調べて快適なうさんぽになるよう考えていただきたいと思います。うさんぽについては体の成長も安定した時期を見極めていただくことがよいと思います。また夏はデビューするにも厳しい季節でもありますので、うさぎさんの性格も見ながら時期を選んでいただくことがよいと思います。

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