これまでは何よりも食欲が勝っているような様子が見られていたようですが、ケージの外の世界で過ごすことに興味が移ってきているようではないでしょうか。与える食事の量がこれまでと同じで最終的にその量を食べきっていること、そして排泄などの状態にも変化がないということであれば、うさぎさんにとっての優先順位が変わってきていると解釈できるかと思われます。最近になってケージの外に出たがる様子があるのですから、この行動が見られるようになった前後に、うさぎさんなりの理由があるはずです。うさぎさんを取り巻く環境に変化があったり、ケージの外で過ごした際に普段とは違う楽しいことや、うれしいことなどを感じていたならば、その状況を求める様子を見せても不思議ではありません。また4歳という年齢ですが、遅まきながらの思春期を向かえていることなども考えられると思います。自分の縄張りに対して目覚めてきたことで、よりその縄張りをチェックしたい、拡大したいといったことから見られている行動とも考えられるようです。ケージの外の出たいという気持ちが強くなることで、ケージを齧ったりする行為に発展することもありますので、この点はよく観察していただくことが必要です。齧るような様子を見せ始めた時には、かじり木や専用のフェンス、広範囲を齧る場合にはすのこをケージに取り付けていただくことで、齧っても安心して見守ってあげられる環境になります。ある程度の年齢を重ねることで、食事の取り方に落ち着きが見られるようになることもありますので、そのことが当てはまっている場合には病気などの疑いは少ないといえると思います。ただし体調の変化などが見られるような場合や心配が拭いきれないという時には、かかりつけの獣医師にご相談いただくことがよいと思います。