うさぎさんが自分で毛を抜く行動を見せるような時には、うさぎさんを取り巻いている環境全体を見ていただくことが必要です。年齢的には大人の仲間入りをした時期から見られていますので、思春期を向かえたことや発情などが関係している可能性もあると思います。体の中のバランスが崩れるなどして見られている行動という解釈もできると思います。獣医師に診ていただいた結果病気の疑いがないようでさらに突発的に見られる様子でもありますので、原因を追究しきれない状態のようです。ストレスによって見られる場合も多いのですが、そういった様子を感じられる環境などはありませんか？突発的に見られていても、どこかに関連性が見えないかということも、うさぎさん目線でもう一度探っていただきたいと思います。毛を抜いた後に食べてしまうことで、その毛がお腹に溜まってしまいます。糞が毛で繋がったような状態で出てきているならば、少しずつでも排泄できていると確認できるのですが、それがないという場合は、お腹に溜まってしまっている可能性も捨てきれません。お腹の働きが鈍ってしまう引き金にもなる状況ですので、注意深く観察していただく必要があると思います。飲み込んだ毛を排泄できるように牧草をしっかり食べてもらえる環境を与えてください。また毛を抜く行為を見かけた時には、別のことに気を向けてもらえるようにうさぎさんの気を引いていただくことでもよいのです。舐めてしまう、抜いてしまう行為に集中しすぎないように、興味を示してくれるようなおもちゃなどを探して与えていただくこともよいと思います。理由が特定できない状況ですから、どうするとよいのか見えなくてとても不安でいらっしゃると思います。うさぎさんが見せる行動は本当に千差万別ですので、今回のうさぎさんが見せている行動もひとつの個性といえるのかもしれません。この個性（行動）を受け止めながらうさぎさんと向き合っていただきたいと思います。環境を整えストレスなどの影響も考えていただきながら、衛生面も引き続き気を付けていただきたいと思います。うさぎさんの過ごし方を改めて観察していただくことでも、もしかしたら見えてくることがあるのかもしれません。うさぎさんが何を伝えたいのかを探っていただきたいと思います。