この冬の時期から見られ始めた行動のようですが、その境に引っ越しという大きな環境の変化があったといえるようです。引っ越しをする前から見られていたという点もありますが、引っ越しの準備や飼い主さんの気持ちの変化などは引っ越し前からも感じられていたと思いますので、この環境の変化ということもひとつの要因といえるのではないでしょうか。また行動が見られ始めた時にうさぎさんなりの理由があったのだと思います。どういった場面で見せはじめたのかということもよく思い返していただくことが必要です。掘る行動自体は見られて当たり前ともいえる様子ですが、そのことが続くということについては行動がエスカレートしてしまいやすい傾向がうさぎにはあります。すでに習慣として見られてしまっている可能性もあるのかもしれません。前足の先に腫れができるほどということですから、かなりの頻度や激しさで見せているようです。ストレスなどを感じていないかという点も踏まえながら、掘るという行動を見せること前提とした環境を考えてみていただくこともよいのではないでしょうか。うさぎさんの過ごしている環境に、掘るという行為を見せても優しい環境を考えてみましょう。床やケージのすのこなどのしっかりした場所ではない環境に、掘る場所を与えてあげることができます。掘る行為以外に齧ったりすることがないならば、爪などが引っかかってしまわない素材の布製品のマットなどで、掘るためのスペースを与えていただくこともよいと思います。柔らかい牧草でそのスペースを作っていただくことでもよいでしょう。この場合は食べることもできる環境ですのでより安心です。また、ほりほりハウス（商品番号1406）やうさばらし（商品番号195）など掘って遊ぶためのアイテムを活用していただくこともお勧めです。ケージの中でもうさばらしや牧草などで掘ることを楽しむこともできると思いますが、掘る以外に気持ちを向けることができる環境を考えていただくことでも、常に掘るという行為から逃れることにつながるのではないでしょうか。新たにおもちゃを取り入れていただく時、床面に置くタイプではないものでどう反応するのかを観察していただけると思います。掘る仕草から遠ざかるようなものを選んでいただくことで、そちらに気を向けることができるかもしれません。そして、腫れや赤みなどが続いているような場合は炎症が進んでしまう可能性もあると思います。その部分のお手入れとしてプロポリス軟膏などの舐めても安心なアイテムを取り入れていただくこともお勧め致します。できる限りの態勢を取っていただきながら、どういった状況で掘る仕草を見せるのかということもより観察してください。見せる状況がある程度決まっているならば、その状況ではない環境を与えていただきながら対応していただくことになると思います。本能から見られる行動でも限度を超えてしまうことで病気を招いてしまいますので、うさぎさんを取り巻いている環境全体を見直していただくことが必要になると思います。

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