多頭飼育の場合にも単独飼育と同じように自分だけのケージを準備していただくことが基本となります。それぞれのうさぎさんごとに自分専用の縄張りを与えてあげることで、リラックスして過ごすことができる環境にもなるのです。今回のご家庭の場合は女の子同士のうさぎさんで、品種が違ってはいますが年齢的にはさほど違いがないようです。ですがそれでも先住うさぎとしての動きが見られているのかもしれません。新入りさんがお迎えされたことで、縄張りや飼い主さんの愛情を二分されることがわかっているのではないでしょうか。生後2ヶ月というまだまだ子うさぎさんではありますが、これらの点が理由として見られている反応と感じる部分もあります。お迎えされた初日に見られた状況ですが、どういった環境の中での様子だったのかという点も思い返していただきながら、一緒にすることで同じ状況が見られる可能性があるということも踏まえて、今後の環境や生活リズムを考えていただきたいと思います。ケガなどに繋がってしまう状況があるわけですから、そうならずに済む環境を与えてあげることが飼い主さんの役目になります。お互いが見せる行動によっては部屋んぽの縄張りも分けていただくほうがよい場合もありますので、それぞれのうさぎさんの性格なども観察していただきながらの対応が必要になってきます。まだまだ成長段階にあるうさぎさん達ですので、これからたくさんのルールが生まれてくることだと思います。またそのルールを作ることや、お互いが快適に過ごすことができるようにルールをまとめるのが飼い主さんでもあります。お互いのうさぎさんが幸せにストレスなく過ごすことができるようによく観察していただいて、それぞれのうさぎさんの性格や行動のパターンなどを知っていただくことが大切です。見えてくる状況に合わせてこちらのお宅のルールを作っていただきたいと思います。