順調に成長も重ねてきているようですが、体重に不安があるようですね。ミニウサギさんの場合には、その指標となる標準体重が不明確ではあります。さまざまなうさぎさんの血を付け継いでいますのでひとくくりにできないこともありますから、骨格や肉付きなどからその子ごとの適正体重を見ていただくことになるのです。今回の場合は獣医師にしっかりと診ていただいての判断のようですから、この子にとっては順調な成長だといえるのではないでしょうか。そしてまだ4か月です。体の大きさが安定する大人と見なされるまでにはまだ時間がありますので、焦らずに見守っていただきたいと思います。ただし、体重の経過は引き続き見ていただくことが必要です。また体重の増加が見られない時には、食事内容も見直していただくことも必要になる場合もあります。牧草をメインの食事内容を与えていらっしゃいますが、成長期のうさぎの場合はまだ上質な栄養価が必要ですので、ペレットや牧草も栄養価のより高いアルファルファ牧草がメインの内容を与えていただくことが望ましいのです。もちろん個体差のあることですので、体重がしっかり増えてきている場合ならば、チモシー牧草を中心にペレットも制限していただくことになりますが、体重を増やすことが目的という場合には、牧草は制限していただくことになります。たくさんの繊維質を取り込むことで排泄を促します。その際に必要な栄養価までも一緒に排泄してしまう場合がありますので、成長状態を見ながら判断していただくことが必要になるのです。今回の場合は成長に問題があるわけではなく、もともと小さな体付きのうさぎさんのようですので、すぐに食事内容を見直すということではないようですが、今後の体重の状態を見ながら獣医師にもご相談していただきつつご判断いただきたいと思います。そしてとても表現豊なうさぎさんです。舐める行為についても、全てのうさぎさんが見せることではありません。羨ましいと感じていらっしゃる飼い主さんもたくさんいることでしょう。舐めることも愛情表現のひとつですのが、なによりもうさぎさんの表現する力が豊かなようです。飼い主さんの爪を齧る行為については、稀に聞かれることがあります。自分の爪を齧るという行為も見られるのですが、その場合は長さを調整しているというほかにも隠された意味があるのかもしれません。飼い主さんの爪を齧るということは、舐めるという愛情表現の延長に見られていることとも捉えられますし、うさぎさんが飼い主さんに対してグルーミングを行っていると解釈できる部分もあります。また爪を食べるということには、食事内容が十分であるのかという点も捨てきれない理由としてあげられることもあります。どういった状況で見られる行為なのかということでも意味を知ることができると思いますので、探ってみていただきたいと思います。またコードなども齧ってしまっているようですので、遊ばせる環境の中には危険のないように整えてあげましょう。うさぎ目線で考えると、より齧りやすいものへと興味を示すわけですから、そういった目線で観察しながら対応していただくこともよい方法なのです。そしてジャンプする時に見せる頭を振る行為には心配はないと思います。楽しい、嬉しいという気持ちを見せながら飛び跳ねている様子が見られていると思いますが、この時に頭を左右に激しく、そして俊敏に振ってジャンプする様子は、他のうさぎさんでも見られる様子です。勢いをつけているのか、楽しい気持ちが体中すべてで表現されているのか、そのような意味が感じ取られるようではないでしょうか。ジャンプするなどの時以外で、頭を振ったり、耳を気にしていたりなどの様子があった時には、他に理由があるのではないかと疑っていただくことが必要になりますが、今回の状況に限ってはうさぎさんの表現方法のひとつといえるようです。