うさぎさんとの生活が3ヶ月経ったということですので、この新しい生活をうさぎさんも受け入れてくれていることだと思います。飼育環境については、それぞれのご家庭ごとでまったく違っていますので、その中でどういった環境を与えることができるのか、飼い主さんがどううさぎさんと過ごしたいのかということを考えていただくことで、作り上げていただくことでよいのです。うさぎさんが過ごすケージを、より快適な環境へと移動する方法を取っているお宅です。移動することがストレスにならないかと感じられてしまうのかもしれませんが、その時々をより快適な環境へと移るための行為です。移動したことでうさぎさんがリラックスして過ごしている様子があるならば、ストレスとは感じていないと解釈もできるのです。またこの移動することが毎日の日課になることで、うさぎさんの体内リズムも毎日同じように働いてくれることだと思います。飼い主さんがお出かけしている時のうさぎさんの様子をどなたか観察できるご家族の方はいらっしゃいますでしょうか。うさぎは日中穏やかに休息している行動が多く見られるのですが、気持ちよさそうに過ごしているならば、よい環境を与えているといえると思います。また飼い主さんが在宅の際でも、普段と同じようにケージを移動しながら観察していただくことで、日頃どう過ごしているのかを確認していただけます。夕方になることで、部屋んぽができる部屋、休む部屋に移るということを、うさぎさんも理解していることだと思います。ケージを移動した時にうさぎさんが落ち着かないような様子が見られているようならば話しは変わってきますが、受け入れてくれている様子があるならば、メリハリのあるよい生活リズムともいえるのだと思います。規則正しい生活を与えてあげることが望ましいのですから、とてもよい環境ともいえると思います。ご家族もうさぎさんと過ごしたいというお気持ちがあるようならば、夜眠る時だけ飼い主さんの部屋へ移動するということもよいのかもしれません。もちろん、移動せずにリビングだけで過ごすということもよいと思います。うさぎにとって大きな音などは苦手な場合がありますが、私たちが過ごしている際の生活音は、小さなストレスと解釈できると思います。小さなストレスを繰り返し感じることで、そのことに慣れストレスと感じなくなるようにもなります。動物病院へ出向く時など、もっと騒がしい外の環境を体験するようになります。そういった環境を突然与えるのではなく、日々の暮らしの中で慣れることができる小さなストレスを体感してもらうほうが、大きなストレスを感じにくくさせてあげられることもあるのです。ですから生活音についてはあまり神経質にならずに、うさぎさんがどういった反応を見せるのかを観察していただきたいと思います。反応によってうさぎさんの性格なども見えてくると思います。見えてくることからどういった環境が適しているかということも探っていただけます。そして部屋んぽができる環境ですが、広ければよいということではありません。逆に制限のない広い環境を与えてしまうことで、問題行動などに繋がる行為が見られる場合もあります。広さや時間ではなく、規則正しい生活リズムを、お世話をする飼い主さんが負担とならない環境になるよう、ルールを決めていただくことが大事なのです。うさぎさんとどう過ごしたいのかという気持ちに合わせて、環境を考えていただくことでよいのです。その環境の中でより快適に過ごしてもらえるように環境を整えていただくことになります。ご家族の方ともご相談しながら、こちらのお宅ならではのルールを決めていただきたいと思います。