12月で4ヶ月ということは、今6ヶ月ほどの月齢になっているようですね。大人の仲間入りをしたともいえる年齢だと思います。体重もしっかり増えているようですので、大人同様の体付きも見られているのではないでしょうか。まず、トイレについてですが、お迎えする際にトイレの使い方を覚えていましたでしょうか。この時トイレを使うことができていたのかという点もポイントとなります。使っていたというならば、そのトイレと同様の物を与えていただくことで、トイレを認識しやすくなります。またどういったレイアウトで使っていたのかということも思い出していただくことも、トイレを使うよう誘導できる環境を作ってあげられると思います。もしトイレは使っていなかったということであれば、一から教えていただくことが必要になります。その場合にはうさぎさんがケージの中をどう使っているのかをよく観察していただくことからスタートです。ケージのどの場所でおしっこをしているのかということや、与えているトイレをどう使っているのかを観察していただきます。基本の対応としては、トイレとして使っている場所ににおいをつけたトイレを設置して、その場所以外のおしっこのにおいを徹底的に取り除くということになります。ただし、トイレの使い方によっては、トイレを移動するたびにおしっこする場所が変わるというケースも見られます。与えているトイレがトイレとしてではなく、くつろぐ場所などと認識して使っているようであれば、トイレではないくつろぐ場所を与えてあげることも必要になります。またトイレには全く興味を示さないという時には、大きさや形、材質などが違うものを与えてあげることで、受け入れてくれる場合もあります。うさぎの場合はただ単に排泄するためだけでなく、縄張りの主張でも見せる行為ですので、与えている環境をもう一度確認していただくことでも、対応策が見えてくることもあります。ケージの中での過ごし方をより観察していただいて、うさぎさんがどう理解して過ごしているのかを探っていただきたいと思います。食事の内容については、うさぎの場合は草食度物ですので、牧草と牧草を主体としたペレットが食事の中心となります。牧草をしっかり食べてもらえる環境をまず作っていただくことが重要です。その環境に付け加える副食やごほうびとして、野菜や果物などがあります。野菜からは牧草やペレットからでは得られない新鮮な栄養素（ビタミン類など）を取り込むことができますので、与える量をしっかり管理していただくことで毎日与えていただけるものです。ただし、与える際にはうさぎに与えてもよいとされているものが前提ですが、よいとされているものでも多くを与えない、継続して与えないということが重要なのです。また体重について獣医師からはどういった指導がありましたでしょうか。この子にとってベストの状態（適正体重）であるならば、この体型を維持できるように食事管理をしていただくことが必要です。太ることのないように、食事の内容と量を再確認していただくことが重要です。体重が増えやすいということがあるならば、野菜を毎日与える場合には、ごほうびの量や回数を減らしていただくことなども必要になるのだと思います。食事内容全体と、うさぎさんの体調と体重も合わせて考えていただくことが大切です。そして、ケージの外に出して遊ばせてあげる時間は、飼い主さんの生活リズムに無理のない時間を決めていただくことでよいのです。それぞれのご家庭ごとで違っていることでもあります。遊ぶ時間が長いからよいということではなく、毎日規則正しい生活リズムを与えていただくことが大事なのです。ですから、飼い主さんが過ごす毎日の生活の中で、どのタイミングでどの程度の時間ならば、無理なく与えてあげられるかということを考えて決めていただければよいのです。遊ばせるスペースについても、広ければよいということではありません。逆にうさぎさん専用の縄張りとなるようにサークルなどで仕切った環境を与えていただくことで、問題行動を軽減できる環境となる場合もあります。年齢的に思春期を向かえても不思議ではないですし、トイレの場所も一定ではないようですから、ケージの外に縄張りを持つ可能性もあると思います。こういった行動が予想できる部分もありますので、問題行動に繋がらないような環境となるように考えていただくことが重要なのだと思います。初めてのうさぎとの暮らしですので、試行錯誤が必要なこともたくさんあると思います。ですが、それぞれのご家庭ごとでルールがあってよいことなのです。肩の力を抜きながらうさぎさんの様子をよく観察して、こちらのご家庭ならではの環境、ルールを作っていただきたいと思います。