生後４か月のうさぎさんですので、まだまだ成長期です。成長期のうさぎさんのペレットの量は、次に与える時に餌入れが空っぽになっている量がその子ごとの適量となります。体も十分に成長して大人のうさぎの仲間入りをする時期にはペレットの量を制限していただきますが、それまでには食べきれる量を与えていただくことでよいのです。またネザーですので、成長した時の目安の体重が900ｇ前後となると思います。品種ごとの体重もあるのですが、それぞれのうさぎさんごとでも適正体重が見えてきます。骨格や肉付きなどから見えてきますので、その体重を目安にして食事内容を考えていただくことができるのです。数字だけを見れば、まだまだ成長できる体重ですので、ペレットをもっと与えていただけることだと思います。食べ放題の与え方ではありますが、欲しがるだけ与えるのではなく、食事の時間が来て与える際に食べきっている量を見極めて与えるということになるのです。大人になった時に体重の３％程度が一日のペレット量となります。与えていらっしゃるペレットの量に関してなのですが、この計算法で換算すると、仮に体重900ｇとした場合は27ｇほどが一日の量の目安となります。大人になった時点でもこの量ですので、今現在2.5ｇという量ですとかなり少ない状況になっています。この量ですと体重550ｇに対して0.45％となっているかと思いますので、単位が違っているのかもしれません。体重の4.5％程度（ペレットの量は３％から５％とも言われていますのでこの量も適正量の範囲です）を与えることで換算しているならば、25ｇの量を与えていただけることになります。健康で丈夫な体をつくるためにも、十分な栄養素が必要ですのでペレットの与え方、量を今一度見直してみていただきたいと思います。また牧草にも興味を持ってもらえるように今後も引き続き与えていただきたいと思います。飼い主さんが直接手から与えていただくことや、遊びながら食べられるような環境を考えていただくことでも、興味を示してもらえるようになると思います。そして、うさぎさんの気持ちは、本当にわかるようになりたいですよね。かまってもらいたいのか、お腹が空いたのか、それとも外で遊びたいのか、それぞれの反応を見てもピンとこないということのようですが、きっとうさぎさんもどうしたいのかということが明確ではなく、やっと飼い主さんが帰ってきてくれた、相手をしてもらえると感じているのかもしれません。同じ空間で一緒に時間を過ごすことでもうさぎさんは安心します。飼い主さんが毎日をどういったリズムで過ごしているのかということも思い起こしていただいて、そのペースにうさぎさんを合わせてあげるとよいのです。帰宅後の行動をパターン化していただくことで、うさぎさんが飼い主さんのペースを理解してくれるようになります。毎日同じリズムで過ごすことがうさぎさんにとってもストレスのない環境となりますので、この視点で考えていただくこともよいのかもしれません。飼い主さんがゆったりと過ごしていることで、うさぎさんも安心すると思います。そしてその時間の中に、外で遊ぶ時間、食事の時間、飼い主さんとの触れ合いの時間を決めていただければ、それぞれの時間を理解して待っていてくれるようになるのではないでしょうか。それぞれのご家庭ごとで環境が違っていますので、飼育書通りにいかないこともたくさんあります。うさぎさんの個性もありますので、うさぎさんを取り巻く環境全体を見ながら、どういった生活がお互いにとってリラックスできるのかを考えていただくことでよいのだと思います。スタートしたばかりのうさぎライフともいえると思います。飼い主さんが楽しむ気持ちを持って過ごすことがうさぎさんの幸せにもつながると思います。