肉垂の毛をむしったり噛んでしまっている
10ヶ月のホーランドロップの♀です。4日ほど前に肉垂の毛を毟りだしました。今ではかなり血も出るほど噛んでいます。住んでいる辺りでも一番対応の良い動物病院で一応診ていただき長い目で見てくださいと言われ皮膚炎のお薬だけをいただきました。二日ほど薬もあげていますが部屋んぽ中また肉垂を噛んでは引っ張っています。寄生虫等も診ていただき居なかったのでストレスなのかとも思いますが心当たりのあるものは全て遠ざけているのに一向に止めてくれません。見ているのも辛くなるくらいの首元の状態なのでなにかいい方法はないでしょうか?ちなみに避妊手術は今月か来月で考えています。お医者さんにもびっくりされるくらいのやんちゃな子なので尚更に心配です。経過を見守ることしかできないのでしょうか。膿んだりするのも心配です。
それぞれの個体差もあることですが、お年頃の女の子には肉垂が見られることがあります。顎の下、胸のところに皮膚が余ってたるんだようなものを指していて、野生のうさぎではこの肉垂に冬の間のエネルギー源としての役割があるようなのです。この肉垂の毛をむしってしまっている、また肉垂自体も齧ってしまっている様子があって血が出ている状況もありますので、飼い主さんもとても心配だと思います。獣医師にも状況を診ていただいていますので、ご指導にあるように様子を観察していただくことになるようですが、肉垂を気にしてしまっている状態を改善できるようだとよいのだと思います。本来であれば貯蔵庫としての便利な役割を持つ肉垂も、安定した食事が摂取できるペットうさぎの場合には、過剰な状態にならないように考えていただくことも必要なのです。過剰に貯蔵されている状態では、皮膚炎などや盲腸糞の摂取困難などの支障をきたしてしまいますので、その子にとって適正な食生活かどうかということを考えてあげることも重要になってきます。この点についてはどういったご指導があったでしょうか。体重や体格には問題がないということであれば、肉垂に向きがちなうさぎさんの気持ちを、他のことに向けることができないかということも試してみていただけると思います。気に入ってもらえそうなおもちゃを試してみたり、牧草もよいと思います。いつでも食べることができる状態にしてみてください。牧草も一種類だけではなく複数与えてみていただくことや、形状の違ったもの、与え方もあれこれと試してみていただくとよいと思います。そして年齢からみても思春期や発情期などが関係している可能性もあると思います。うさぎの発情は、7~10日間の許容期と1~2日の休止期とが周期的に繰り返されます。数日前から見られた行動ということですので、発情期などと関連がないかということも観察していただけると思います。そしてうさぎは行動がエスカレートしてしまう傾向もあります。はじめは理由があって見られていた行動でも、そのことが習慣化してしまうこともよくあることなのです。肉垂部分が気になることや、繰り返して行っていた行動が習慣となってしまっていれば、発情期を過ぎた場合でも同様の行動を取ってしまうことも十分に考えられます。今回の肉垂を齧る、毛をむしるといった行為を断ち切ることができる環境がないかということを考えていただいて、環境を整えていただくことになると思います。そして、齧る行為がエスカレートして炎症などの心配が生まれてきたときには、迷わずに獣医師にご連絡ください。
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