4歳のうさぎさんということですから、これまで過ごしてきた環境も、性格や行動などに影響が見られることなのだと思います。ただ抱っこ嫌いはうさぎさん全般にいえることです。捕まえられるということは本能から苦手だといえます。それでも必要性のある抱っこがありますよね。通院のためにキャリーに移す、爪を切る、体のチェックやグルーミングには必要不可欠な行為です。そのことはうさぎさんにも受け入れてもらう必要があるのです。捕まえられないように逃げる素振りを見せ続けることは、そうすることで逃れることができると認識しているからともいえます。抱っこしようと試した時に途中で放してしまったということもありますので、そのことをうさぎさんが覚えているのだと思います。暴れることで逃げられると捉えていれば、いろんな手を使って嫌がることが考えられます。うさぎさんも必死なのだと思います。今現在の抱っこの目的としては、爪切りを行うために病院へ連れていくということになるようです。そうするにはキャリーに入れることが課題となると思います。ここぞという場面になるわけですから、絶対に放さないという強い気持ちを持ってチャレンジしていただくことになるのです。抱っこするという表現よりも、抱き上げて移動させるという行為になると思います。ケージの側にキャリーをセットしながらより的確に行える環境を作って取り組んでいただくこともコツのひとつです。またキャリーもうさぎさんを入れやすいものを選ぶということもよいでしょう。うさぎさんは飼い主さんの気持ちの変化を十分に察知していますので、抱っこできるかな、怖いなといった不安な表情や気持ちがあれば、そのことがそのままうさぎさんの不安になるのです。こういった気持ちを持たないように、必ずできるという気持ちを持って行っていただくことも大切なのです。抱っこの方法などは勉強されている方ですので、このメンタルな部分も考えていただきながらチャレンジしてみてください。新しい環境に向かえてまだ日が浅いですので、環境に慣れてもらうということも今は大事な時期です。慣れてきたころを目安にご友人にも遊びにきていただいて、人に慣れてもらうという環境を作ってもらうこともよいのかもしれません。ご友人にも慣れてくれたならば、その方も交えて抱っこを試してみるという方法もひとつの判断になると思います。