お迎えしてまだ一週間ということですので、うさぎさんとのコミュニケーションはこれからともいえます。焦らずにうさぎさんのペースも受け入れていただきながら接していただくこともとても大事なことなのです。どちらかというと臆病な印象があるうさぎさんのようですので、この性格も受け止めてあげていただきたいと思います。うさぎさんにはそれぞれ個性がありますので、その個性を認めていただくこともうさぎさんとの距離が縮まるための一歩ともいえるのではないでしょうか。まず食事についてですが、朝夕と一日二回与えていただくことが基本となります。その時に次に与えるまでに食べきることができる量が適量となります。この量はうさぎさんそれぞれで違っていますので、その適量を見極めていただくことになります。食べ放題という与え方でも、食べきることができるその子ごとの量を与えるということになるのです。そして成長の状態を見ながら次第に制限する与え方に変わっていきます。子うさぎの時期に多くのペレットを与えたからと言って、肥満になるということではありません。大きくなる子はもともと大きくなる要素を持っていると捉えていただけると思います。両親やその上の代の体格などを知っていただける機会があるならば、その体付きが目安となると思いますので、お迎えしたショップに聞いてみていただくこともよいと思います。食欲旺盛ということは健康な証拠でもあります。また臆病な様子を見せてはいてもしっかり食べる姿は、体の成長の為に必要なエネルギーともいえるのではないでしょうか。ただし月齢が4ヶ月ということですので、今現在の体格や体重がどの程度なのかを把握していただくことは必要だと思います。骨格や肉付きなどからそれぞれのうさぎさんごとの適正体重が見えてきます。品種による標準体重も目安になりますが個体差のあることですので、その子ごとの目安の体重を指標にしていただくことでよりしっかりとした体重管理に繋がると思います。今の状態でまだ成長が不十分だという時にはしっかりと栄養を取り込んでいただくことができますし、逆に大人になった時の体格、体重に近くなっているという場合には、ペレットは制限していただくことが必要になります。制限されたペレットでは食欲を満たされないケースもありますので、その場合にはいつでも好きなだけ食べられるように牧草を与えていただくことになります。飼い主さんの生活パターンに沿ってうさぎさんの生活リズムも決まってきます。飼育書通りにはいかないこともありますので、それぞれのお宅のルールを築いていただきたいと思います。そして飼い主さんの存在を受け入れてもらうことにも、うさぎさんの性格によって時間がかかることもあります。そういった個性を大事にしていただきながら、少しずつアピールして様子を観察してみてください。びくびくしているならば直接の触れ合いを今は我慢して、声を掛けてあげることでコミュニケーションを取ってみてください。まずは飼い主さんの存在、声に慣れてもらえるような環境を作ってみていただくことで、うさぎさんの反応を観察していただけます。また掃除や食事の準備の場合も、優しく声を掛けながら行ってみましょう。これから何をするのかということを伝えながら行動を起こすことで、次第にうさぎさんも慣れてくれる様子を見せてくれると思います。また掃除の時には、キャリーなどに一旦避難してもらうこともよい方法になります。抱き上げるということが必要にはなりますが、このこともできるかどうかを試してみていただくこともよいと思います。どういった環境でお互いの距離を縮めていけるのか、試行錯誤していただくことにはなりますが、まだお迎えして一週間です。うさぎさんがどういった様子を見せるのかを見守ってあげてください。そして体調不良などの様子がないかということもしっかりと観察していきましょう。寒さも厳しくなってきていますので、お留守番の際の飼育環境なども今一度見直してみていただくこともとても重要です。