お迎えしたばかりの環境ということとうさぎさんの月齢が１ヶ月ということですので、飼い主さんがお考えのように慎重に対応していただく時期ともいえると思います。離乳を終えたばかりともいえますし、赤ちゃんうさぎの体調は特に変化しやすいですので、万全の体制を取りながら観察していただくことはとても重要なのです。体内のリズムがまだ不安定な時期であるということに加えて、環境の変化を体験中ですからそのことが体調に変化を見せることもあるということなのです。もちろんそれぞれのうさぎさんの性格や体調、環境などは違っています。すぐに新しい環境に慣れる子もいますが、そうではない場合もあるということを踏まえながら、それぞれのうさぎさんがどういった状況を見せているのかということをよく観察してください。うさぎさんをじっくり観察することで性格なども見えやすくなりますし、またうさぎさんにとっても飼い主さんや新しい環境を認識してもらえる大事な時期ともいえるのです。食事の取り方や排泄の状態はもちろんのこと、行動や仕草などにも目を向けていただくことで、うさぎさんのことを理解できる一歩ともいえると思います。今回のうさぎさんの場合は、飼い主さんやケージの外の環境にも興味を示しているようです。そろそろケージの外に放してあげることもできる状況だとは思います。はじめは短い時間などでうさぎさんの様子に変化がないかを探っていただくこともよいでしょう。予めうさぎさんが過ごしてもよい環境を、サークルなどで仕切って与えていただくことがよいと思います。その中には危険となるものを取り込まないように環境を整えていただくことで、うさぎさんに思い存分遊んでもらうことができます。また縄張りが明確になることで、ひとつのルールを与えることができます。飼い主さん主導となる環境が生まれます。うさぎさんがどんなことでも自由に選択できるのではなく、飼い主さんの環境下の元であるという上下関係も築くことができますので、時間や範囲などこちらのご家庭のルールを決めていただきたいと思います。うさぎにとって毎日を規則正しく送ることで体内リズムも整ってきます。飼い主さんの毎日の生活の負担とならない環境を考えて与えていただくことでよいのです。ルールはそれぞれのご家庭ごとで違っていることですので、こちらのお宅ならではのルールを見つけていただきたいと思います。朝晩の寒さも厳しい季節となってきています。気温差は体調を崩すこともありますので、うさぎさんが暖をとることができる環境も引き続き与えていただきたいと思います。温度や湿度の管理と、体重管理も合わせて記録していただくことで、うさぎさんの成長や体調の変化を把握していただけると思います。そして体調が急変した時にご相談できる獣医師も見つけておきましょう。