うさぎさんにとって普段過ごしているケージの扉が開けられている時には、どちらかというとそのケージの外の環境に気を向けるうさぎさんが多いと思います。ケージの外へと自由に出ることができますので、その環境へ出たい、外を探索したい、遊びたいといった気持ちが大きくなることだと思います。今回のうさぎさんを取り巻く環境としては、扉を開ける時のタイミングが食事を与えているときと一緒といえるようです。うさぎさんの立場から考えてみると、大好きなことが一度に二つ訪れているともいえるのかもしれません。食べたいけれど、外にも出たいという気持ちなのではないでしょうか。また外に出る時間が決まっていることをうさぎさんが認識しているならば、なおさら今のうちに遊ばなくてはといった気持ちも生まれるのかもしれません。食事とケージの外の環境を天秤にかけた時に、外で遊ぶということを優先にしているうさぎさんといえると思います。食べることを忘れるぐらい夢中に遊ぶことができることは、ストレスの解消にもなっていることだと思います。うさぎさんにとって大切な時間のひとつなのだと思います。遊んでいる時でもお腹が空けばケージに戻って食べる子も多くいます。ケージに戻った後にしっかりと食事をして、毎日決まった量を食べきっているということならば、心配はないと思います。ただし長時間食べることを見せないということで心配が尽きないという時には、牧草などをケージの外でも食べられる環境を与えてみることもよいと思います。遊んでいる間に飼い主さんにも興味を示して近寄ってくるようならば、その時に牧草を手渡しで与えてみることもよいコミュニケーションとなると思います。また遊びに夢中になってケージになかなか戻ってくれないということならば、食事の時間を遊びの後にしてみることで、ケージの中へ誘導できることにも繋がります。食事を与える時間は毎日決まった時間であることが望ましいことです。与える時間がいつも同じであれば、その時間に食事がくるとうさぎさんが捉えてくれますし、そのことが一日の生活リズムとなります。また同じ時間に与えていることで、食べ残しの量や排泄物などにも普段との違いを見逃さずに過ごしていただける環境にもなるのです。規則正しい生活を送ってもらえるように、その環境を飼い主さんが作っていただくことが大切なのです。