オス同士の場合は繁殖の可能性がないですので、一緒にさせても大丈夫と思ってしまいがちですが、実は別の意味での心配が生まれてきます。オスの場合は特に自分の縄張りや優位性（強さ）を主張しますので、強い子が弱い子に対して行動を起こします。その行為のひとつにマウンティングの行為があるのです。自分の方が強いということを言い聞かせるための意味があるといえるのです。この状況が続くことで弱い子のほうに大きなストレスがかかります。我慢が限界に達した時に大きな喧嘩を引き起こしてしまう可能性も少なくないのです。喧嘩によってケガをしてしまうこともありますので、そうならない環境を飼い主さんが作ってあげる必要があるのです。今回の場合はお互いがマウンティングの行為を見せ始めていますので、年齢の若い子も縄張りの主張が芽生えてきているのと考えられるようです。お互いが引かない状況ができることで、喧嘩のシーンも予測できるようになりますので、環境はしっかりと分けてあげることが必要な段階になってきたといえると思います。そして今回のご質問の状況は、交配の際に見られる場面を感じさせるようです。通常見られる状況としては、オスがメスのにおいを嗅ぎながら追いかけて、メスが容認することでオスがメスを抱きかかえて交尾が始まります。交尾が終わった際には、オスがキーという声をだしてメスの後ろや横に倒れこみ、スタンピングを繰り返したりします。声を出したことや倒れ込んだことは、この交尾の際の行為と関連する部分があるようです。いずれにしても年齢が若いうさぎですので、今一度性別の確認を行っていただきながら、与えている環境をしっかりと分けるということが必要なのではないでしょうか。もし万が一メスのうさぎさんだった場合、繁殖の行為につながることでもありますので、十分に注意した環境を与えていただきたいと思います。