夜間過ごす環境を新たに提供したことで、行動に落ち着きが見られたということは、うさぎさんもその環境を受け入れつつあるといるのではないでしょうか。ただ、次にまたこれまでにはない状況が見られているようです。うさぎさんが自らの毛を抜いて口にくわえる行為は、女の子の場合には巣作りの行動のひとつとして捉えられることでもあります。2歳という年齢でもありますし、取り巻いている環境がいろいろ変わったことなどの影響もあって、見られ始めた行動ということも考えられるのかもしれません。過剰に毛を抜く行為を続けることのないように見守っていただくことも必要になります。毛を抜いて口にくわえている時には、取り除いてあげてください。また毛を抜くということ以外に気を向かせてあげるためにも、おもちゃなども取り入れていただくこともよいと思います。齧ったりできてそのものの形が変わるようなものですと、達成感なども味わうことができてより遊ぶことに熱中できることもありますので、牧草やわらなどのおもちゃがお勧めです。牧草そのものでもよいと思います。また、やはりストレスによって毛を抜いたり、自分の体を噛んだりという行為を見せることもあります。取り込んでいる繊維が不足している時にも毛を齧ったりすることがありますので、いつでも食べることや遊ぶことができる牧草を与えていただくことでも、行動に変化が見られるようなるのかもしれません。そして、疑似妊娠の場合には、体のホルモンのバランスが通常とは違って崩れていることも考えられます。体調が普段とはちょっと違っているといえますので、食欲の変化やよく寝ることもこの目には見えにくい体調の変化からということも考えられることだと思います。環境の変化を体感している最中でもあります。このことでも食欲や体調に違いが見られることももちろんあります。どういった理由があって見られている状況であるのかを、より注意深く観察していただくことが大事なのだと思います。食べる量が減ることで排泄されるものも少なくなります。食欲が回復しない時には、さらにお腹の消化システムもスムーズに働いていないことでもあります。その場合には躊躇せずに獣医師に診ていただくという判断も必要だと思います。通院のストレスも心配ですが、症状に合った適切な処置を行っていただくことで回復も早まるわけですので、お電話で問い合わせることからでも構わないと思いますので、ぜひご相談いただきたいと思います。