うさぎさんが見せる行動は本当に様々です。うさぎさんがもともと持っている性格によることもありますし、取り巻いている環境によっても見られる行動に違いがあることです。今回のうさぎさんの場合は、飼い主さんが手を差し出すことに反応するようになった様子が伺えます。またその時の訴えが、キッキッなどといった通常ではあまり表現されない方法でもあるようです。ブーブーという表現よりも、とても悲痛な印象がありますので、飼い主さんとしてもどういった意味として捉えてよいのか戸惑われることだと思います。このうさぎさんにとってこのキッキッといった表現が伝えやすいということも考えらえるのかもしれません。もしくは、この表現方法の後の飼い主さんの態度や接し方が、自分の意思を使えるために効果的だと捉えてしまった可能性もあるのではないでしょうか。個体差の違いはこの表現方法にもあることなのだと思います。手を差し出されることに警戒して反応してしまう状況以外には、飼い主さんと彼氏さんに対しても好意をしっかり見せてくれているようですので、信頼関係といった観点からは問題ないような印象もあります。思春期というデリケートな時期ですので、うさぎさんの気持ちも不安定な場合もあるのかもしれませんが、抱っこもさせてくれる状況がありますので、今は手を差し出してご褒美を与えるということを控えて様子を観察していただくことでもよいのかもしれませんね。嫌がる様子が伺えるわけですので、そうではない環境でどういった反応を見せてくれるのかを観察してみてください。無駄に興奮させずにすむ環境を作ってあげることで、うさぎさんのストレスを軽減できることにも繋がります。また甘噛みなどを見せた時には、その行為を続けてはいけないと教えてあげることは必要です。行動がエスカレートしてくる可能性がありますので、そうなる前にやめさせてあげることが大事なのです。ただし、理由があってその行為を見せることもあります。甘噛みを見せる前後のうさぎさんを取り巻く環境全体も見まわしていただいて、どういった意味が隠されているのかということも考えていただきたいです。理由が見えてくることで、その行為をせずにすむように環境を整えていただくことで、問題がクリアになることもあります。また甘噛みをみせたときには、その場ですぐにうさぎさんの行動を止めて、目を見てしてはいけないということを言い聞かせます。この時に大きな声で叱ることや、床を叩いて叱ることもあります。音を大きくして叱ることには、うさぎさんの行動を止めるということに繋がっていることです。またいつもとは違う音や声のトーンで接することで、うさぎさんが普段とは違う状況だと認識してくれるのです。音を出さずともうさぎさんを制することができるのであれば、その方法でもよいのだと思います。しつけの方法もそれぞれのご家庭ごとで違っていてよいことですので、こちらのお宅のしつけを見つけていただきたいと思います。抱きあげることもできていますし、グルーミングも行えることはしつけができているといえることですので、自信を持って接していただきたいと思います。