複数のうさぎさんとの生活は、楽しさや喜びも倍増することはもちろんですが、悩み事や心配事も増えてくることがあります。今回は突然のお迎えのようでしたので、先住うさぎさんにとっても驚きが大きかったと感じられるようではないでしょうか。例えばですが、お迎えすることが前提であったならば、お迎えしたいショップに出向くということを何度かされることだと思います。その後帰宅された時に、ほかのうさぎさんのにおいがすることを感じたり、お迎えが決まったならば先にケージを準備したり、もちろん家族が増えることを話しかけたりすることで、環境が変わるという雰囲気をうさぎさんも感じ取ることなのだと思います。徐々にその変化を受け入れてもらうことで、いざ対面した場面での反応に変化があることも考えられるのだと思います。もちろんそうはいっても、うさぎさんの性格とそれまで過ごしていた環境などによって、新参うさぎさんに対して優位性を主張することもあることです。今回の先住うさぎさんは大人の仲間入りの年齢ともいえますので、縄張りや優位性の主張を見せ始める時期ともいえます。思春期に入ることでその主張もしっかりと見せることが考えられますので、その点も受け止めていただきながら接していただくことが必要なのだと思います。ケージの設置場所に関しては、お互いのうさぎさんの状態を見ながら判断していただくとよいと思います。お迎えされたうさぎさんは、新しい環境でもマイペースに過ごしているようですので、ストレスが少ない印象は感じられるようです。先住うさぎさんが主張を見せる行動も、今はケージの外に出た時などで普段過ごす時ではないようですから、この様子であれば、隣同士でケージを設置していてもよいのではないかと感じられます。お互いのうさぎさんの食欲や排泄の状態、表情などもよく観察してください。不安な様子が見られる時や、思春期特有の行動がエスカレートしてくるという場合、そしてケージの中でも落ち着きがない様子が見られるならば、ストレスを軽減してあげられる環境を考えていただくほうがよいといえると思います。ケージを離して設置していただくことや、縄張り自体を別にしてあげられるように別室の環境を与えていただくことでもよいのかもしれません。環境を変えることで状態が安定してくるようならば、その環境がベストといえるようになるのだと思います。そして、お迎えしたうさぎさんの性別がまだ不明ということですので、こちらも時期を見て明らかにしていただくことも必要です。男の子だった場合、成長を遂げた時に一緒にさせることで、繁殖行為を見せることも考えられることです。新たな心配ごとも生まれてくる可能性があることですので、そうなる前に環境を整えていただくことが飼い主さんの役目でもあります。これからより成長していくうさぎさん達ですので、自己主張を更に見せるようになることも想定できることだと思います。お互いのうさぎさんと、そしてご家族みなさんがストレスのない環境で過ごすことができるように、環境を考えていただくとよいのではないでしょうか。