年齢を重ねることでうさぎさんに変化が見られることもあるといえると思います。ただその変化が、加齢によるものであるのか、それとも病気の症状として見られているのかということを、しっかりと判断していただくことが必要なのです。今回のうさぎさんの場合は、今年の梅雨の時期から片目に涙の症状が見られているようです。涙の症状が見らえる時には、目に直接の原因がある場合と、目から鼻につながる管に問題が生じている場合、そして歯にトラブルがある場合などが考えられると思います。くしゃみの症状も一時的のようではありますが見られていたようですので、呼吸器の病気などの疑いもあると思います。またアレルギーでは？と考えられる状況もあるようですので、この点についてもうさぎさんを直接診ていただいてわかることだと思います。うさぎさんそれぞれで見られる症状には違いがありますし、また取り巻いている環境もご家庭ごとで違っていますので、その旨もご報告いただきながら獣医師に診ていただくことが必要です。診察していただいているという場合、原因に沿った処置を行っていただけていると思うのですが、それでも症状が良くならないという時には、再度ご相談いただくことが必要です。原因がまだ取り除かれていないからこそ、症状が続いているといえるのだと思います。また、まだ診てもらっていないという場合には、迷わずにかかりつけの獣医師にご連絡いただきたいと思います。原因となり得るポイントをひとつずつ調べていただくことで、原因を突き止めることができるのだと思います。涙が多く出るという症状が、老化現象のひとつといえるのかどうかということも、最終的に見えてくるのだと思います。涙が出ていることで、目の周りが湿っている状態です。この状況が続くことで目や目の周りの皮膚などが炎症を起こすことも考えられると思いますので、原因をぜひ突き止めていただきたいと思います。そして、涙が固まって涙焼けしてしまわないように、アイローションと柔らかいガーゼなどで目の周りをきれいにしていただきたいと思います。また軟便の症状も見られているということもありますので、この点についても、病気のサインとしてみられているのか、それとも腸内の消化システムのバランスが崩れてきているのか、それが加齢によるものなのかを探っていただくことができると思います。軟便はごくたまに見られる症状ということでもありますので、見られる時の状況に関連性が見られないかということを探っていただくことでも、軟便が見られる理由のヒントが隠されているのかもしれません。これまでの様子を思い返していただきながら、そのヒントを見つけていただきたいと思います。