蚊取り線香は、ピレスロイドが主成分となっています。この成分は、人体やうさぎを含むほ乳類への作用が弱いということがあるようですので、ご使用いただけるものではあります。ただし、閉め切った部屋やうさぎさんが過ごすケージの側などで使用する状況は好ましくありません。またペット用のものは、屋外での使用を前提とされていることがあるようで、長時間使用できるようになっている、煙も若干多い、そして香りに違いがあるようです。そういった点から考えると、室内飼育のうさぎさんの場合は、ペット用ではなくてもよいと判断できるようではあります。今回のご質問としては、飼い主さんが使用するシーンで、その効果がうさぎさんの過ごす場所へも届いてしまうことで、うさぎさんへの影響があるのかどうかということです。飼い主さんが過ごしている部屋で使用するということですので、うさぎさんが過ごす部屋ではない場所で使うことになります。その成分が隣の部屋まで届くということですが、締め切った環境、ケージのすぐそばで使用するということとは違っていますので、不安はないといえるのではないでしょうか。飼い主さんが使用することで、隣のうさぎさんが過ごす部屋まで対策ができるとも捉えられることもあるのだと思います。ただし、長時間に渡り使用し続けるということはせずに、定期的に部屋の空気を入れ替えていただくことや、就寝時などはお休み前の数時間程度で使用できなくなるような環境にしていただくことが必要だと思います。締め切って密閉できる環境ではなく、自然と換気が望めるという状況は実はよい環境といえるのだと思います。それでも、昔のように天然の除虫菊ではなく化学合成した成分であるということを受け止めていただくことは必要だと思います。そして蚊が入ってこない、寄せ付けない環境作りも合わせて考えていただくことも大事なのだと思います。