耳を掻く仕草を頻繁に見せている時には、耳の中が汚れていないか、嫌な臭いがしないか、ダニやフケなどがないかということを確認していただきたいと思います。汚れや違和感などがあることで、お手入れを頻繁にしていることも考えられることなのです。今回の場合は、獣医師にもきちんと診ていただいていて、特に問題はないというお墨付きをいただいていますので、様子を観察していただけることだと思います。少し前からということがありますから、この行為が見られるようになった前後で、環境の変化などがなかったかを思い返してみてください。もしかしたら原因となることが見えてくるのかもしれません。ロップイヤーの場合は耳が垂れていますので、耳の中が蒸れやすいことはあります。何等かの理由によってお手入れを始めたことで、うさぎさんが行うグルーミングの定番になったことなども考えられます。定期的に耳をチェックしていただいて、変化が見られていないかということを飼い主さんも確認していただきたいと思います。変化が見られた時には改めて獣医師に診ていただきましょう。それから一時的な放し飼いの環境についてですが、そのことが定期的であるならば生活パターンのひとつとなることではあると思います。ただし、うさぎさんは縄張りを拡大することも多々あります。毎日その広い環境の中で過ごしたいと、その欲求を示してくることも十分に考えられるのです。毎日のへやんぽの際にケージに戻らなくなったり、外に出してと行動で示すこともありますので、その時にどういった対応をとってあげるのかということも考えていただくことが必要です。また夜間過ごす場所を変えるということについては、より快適な環境へ移動するということでもありますので、うさぎさんも受け入れてくれるのではないでしょうか。リビングではない場所に移動したら、休む時間がきたと認識してくれるようになると思います。