お迎えしたばかりのようですので、うさぎさん中心の毎日を過ごしていらっしゃるのではないでしょうか。うさぎさんがどういった子なのか、どのような様子を見せるのかをよく観察していただくことがとても大切です。その様子の中で、くしゃみのような感じに頭を振ってジャンプするという行動が見られているようです。くしゃみをしている印象を受けるということですので、実際に本当にくしゃみの症状があるのかということを確認していただくことは重要になってくると思います。鼻水が出ていないか、鼻や口回り、そして目についてもトラブルがないかを観察いただきます。鼻水が出ている時には、前足部分の毛が濡れていたり、濡れた毛が乾いてごわごわしている場合もありますので、こちらも確認いただくとよいと思います。ただ今回のうさぎさんの場合には、それらの心配は見られていないようですので、くしゃみと連想してしまう動作であるということも考えられるようではないでしょうか。頭を振る行為と、ジャンプすることに通じる動作として捉えられることもあるのかもしれません。新しい環境にも慣れてきて、遊ぶという行為を見せる余裕も生まれているのでしょう。うさぎさんが元気いっぱいな時に特に見られることですが、体中を使って表現する時にジャンプしたり、走り回ったりといった様子を見せます。もっと遊びたい、飼い主さんのいる広い場所に出たいといった気持ちなどであると考えられます。安心して過ごすことができる環境だと受け入れてくれたからこそ見られる行動といえると思います。お迎えして時間もたってきていますので、そろそろケージの中の環境にプラスして、体を使って遊ぶことができるも与えていただくこともよいと思います。ただし、事前にうさぎさん専用の遊び場として、その範囲を制限して与えていただくほうが、のちに見られることがある問題行動を防ぐことができます。広い環境がよいということではなく、うさぎさんの縄張りを明確にしていただくことが重要なのです。ご家庭ごとで与えられる環境の中で、うさぎさんのスペースを決めていただいて、その中で遊ばせてあげましょう。またその時間も、飼い主さんが無理せずに見ていてあげられる時間で決めてあげることでよいのです。与えられた環境の中で過ごさせることがしつけへと繋がりますし、そのことをうさぎさんもしっかり理解してくれますので、飼い主さんの生活スタイルを再認識しながら、ルールを決めていただきたいと思います。そしてケージの外の環境を与える時、うさぎにとって危険がない環境となるよう整えていただくことも重要です。かじることが仕事のひとつといえるうさぎですから、かじってはいけないものを排除したうさぎさん専用の縄張りを与えていただきたいと思います。くしゃみと感じられる動作についても、今後も注意深く観察していただいて、不安な状況が見られる時にはそのままにせずに、獣医師やお迎えしたショップにご相談いただくことが必要だと思います。