生後６ヶ月を迎え、順調に成長を重ねてきているうさぎさんです。体付きも大人うさぎと変わらずに成長していることと思います。ケージの中へハウスを入れる場合には、それまでケージの中をどう使っているのかということを考えてあげることも大切だと思います。ハウスは隠れ家や休息する場所といったとらえ方ができるアイテムでもあります。ケージの中のレイアウトを決めるときに、そういった意味で過ごしている場所へ取り入れていただくことで、うさぎさんにとって環境が変わることでも、その環境への順応性が高まることもあるのではないかと考えられます。そしてケージの中に取り入れたときには、うさぎさんがどう反応を見せるのかをしっかりと観察していただくことが大事です。新しい環境を受け入れてくれるのかどうかを、見守っていただくことが重要です。また、新しいものが取り込まれることで、ケージの中の使い方（縄張り）が変化する場合も考えられますので、そういった点も含めてよく観察していただきたいと思います。次にペレットについてですが、月齢的には制限していただくことがよいとされている時期といえると思います。その場合でもまずは、今現在のうさぎさんの状態を知っていただくことからがスタートといえると思います。品種ごとでは１㎏前後の体重が標準とされることではあるでしょうが、個体ごとで適正体重が異なっていることでもあります。その指標となる体重を知っていただきたいと思います。骨格や肉付きからその体重が見えてきますので、獣医師か専門店で見ていただくとよいでしょう。指標となる体重の３％程度が一日のペレット量として、朝夕にわけて与えていただく量となります。食べ放題の環境からであれば、与えられる量が急激に減る場合もありますので、５％程度の量から制限をはじめていただくことでもよいと思います。ペレットの与えすぎは肥満などにもつながってしまう環境になりがちですので、最終的に３％程度におさまるように管理していただくことが理想といえると思います。６ヶ月を向かえていても、まだ適正体重に満たしていないという場合には、制限を始めるには早いと判断できる場合もありますので、今のうさぎさんの現状を知っていただくことで、どう対応するべきなのかが見えてくるはずです。そして、ペレットを制限することで、うさぎさんにとっては食欲が満たされない場合も出てくることでしょう。ペレットの変わりに、チモシー牧草をたっぷり食べてもらえる環境も合わせて作っていただくこともとても重要です。うさぎにとって牧草は必要不可欠な食事です。牧草大好きな子になってもらえるように、好みの牧草を見つけてあげることや、与え方も工夫するなどしていただくことも必要になってくると思います。