私たちと同じようにうさぎさんも食べたものをお腹の中で分解させて消化します。新聞紙やチラシなどは、うさぎさんにとっても食べ物ではないということはご理解いただけることだと思います。うさぎさんにとって目の前にあるものは、それが何かをにおいをかいだり、舐めてみたり、場合によっては齧ってみたりしてその物を確認します。齧ることで口の中にその一部が送り込まれることで、吐き出すという行為をしないうさぎですので、そのまま体内へと取り込まれてしまいます。この一連の流れが行動として見られることになりますので、食べ物ではないという認識はうさぎさんには通用しなくなるともいえるのだと思います。食べていけないものは、飼い主さんがそれらを取り除いてあげることが必要なのです。新聞紙などの場合、その素材のもとは木などからともいえますから、人工的なもの（プラスチックなど）とは違って分解し消化ができるともいえるのかもしれません。このことから新聞紙や段ボールなどは、少量であればさほど問題はないとも言われたりしていますが、大量に食べてしまうようですとやはりよくありません。消化されないくらいの量を食べてしまうことでお腹の中に溜まってしまい、腸が動かなくなり体調不良や病気を招いてしまいます。また、植物なども、うさぎさんにとって害のあるものもたくさんあります。中毒を起こしてしまう可能性もあることですから、いたずら好きなうさぎさんや、何でも口にして食べてしまう子などには、危険のない環境に整えてあげる必要があるといえるのです。野菜や果物なども、うさぎさんに与えられるものとそうでないものもありますので、これらの内容も食べさせる前にご確認いただくことが重要です。一般的な飼育書などには、野菜や果物だけではなく、野草などについても与えられるもの、そうでないものが記載されていますので、是非参考にしてください。うさぎさんが口にすることがないように、ケージの外に放したときには、事前にこれらの危険となるものを取り除いてあげることが重要です。囓ることができる環境だからこそ、食べてしまうのですから、そうできない環境を与えてください。誤飲は飼い主さん次第で回避できることでもあります。うさぎさんにとって危険のない環境に整えて、安心して過ごすことができる環境にしていただきたいと思います。