うさぎさんそれぞれで本当に様々な性格を持っていますし、また見せる動作なども千差万別だといえるのだと思います。中には警戒心が感じられることなく、新しい環境の変化にもビクともしない子もいることでしょう。また人に対して興味深々で、かまってもらいたい光線を出し続ける子もいます。逆にとてもクールな態度を取る子もいますし、ひとりで過ごすことが好きな子もいます。飼い主さんの性格に似ていたりすることもあるようです。今回の場合には、まずはまだお迎えしてから間もない環境でもあります。春夏秋冬のある日本ですから、それぞれの季節を体験して始めて一年を通しての環境を知ってもらえることでもあります。長い目で見守っていただくことはとても大切なことなのです。本来であれば、体を投げ出して仰向けになるというような行為は、見られることがない状況でもあります。その体勢が捕食者に見つかってしまったら最後ですからね。環境が十分に安全であるということを理解した時、そして体の疲れなどを癒すためなどに見せている動作ともいえますので、まだその場面に至っていないというだけなのではないでしょうか。お迎えされた環境を熟知することで、きっとこの先に見られる動作なのだと思います。ただ、うさぎさんによっては、体を投げ出すという動作よりも、丸まって座っている状態の方がリラックスできる子もいるのかもしれません。見せている行動はそのうさぎさんが感じて表現している様子ですので、そのことも受け止めていただくことも大切なのだと思います。無理強いはできないのですからね。そして、体を投げ出すように横になる様子が見られる時の傾向として、気温や室温が高くなって、自分の体温も上がった時などに、体全体で放熱するかのように見せることもあります。今の時期よりも夏の季節に見られやすいことでもありますので、季節ごとの変化も観察していただくとよいと思います。部屋んぽの後などにも、乱れた呼吸を整えるなどの際にも見られやすい動作でもありますので、季節を待たずして見られるようにもなるかもしれませんね。飼い主さんに対しての反応がまだ鈍いという時には、興味のある優先順位が他のものにあるということなのだと思います。サークル内の縄張りのチェックや、広い場所に出られたことで遊ぶことに夢中ということが本来の姿でもあります。ひとしきり遊び終えた時に、やっと飼い主さんへ気持ちが向くことでもありますので、その時に話しかけたり、興味を持ってもらえるものを与えたりといったコミュニケーションを取ってみるとよいと思います。飼い主さんの愛情を強く表現することよりも、興味を示してくれる場面を作るということで、こちらに気を向けてくれる環境を作れるのかもしれませんね。人間関係の駆け引きなどと同じように、うさぎさんとの間柄でもその場面に合った対応があることなのだと思います。まだまだこれからです。うさぎさんがどう感じているのか、どう行動しているのか、うさぎさんを知るにはよく観察していただくことが必要なのです。観察していることで、いろいろなことも見えてくるはずです。うさぎさんも飼い主さんや環境をしっかり観察していますので、お互いの関係性が出来上がっていくことで、見られる行動にも変化が起きてくるのだと思います。