へやんぽをさせると怯えて逃げてしまう
ネザーランドドワーフ、10ヶ月になるメスをかっています。うちに来た時には5ヶ月のときです。約半年が経って、ケージの中ではなでなでさせてくれるし、落ち着いているのですが、へやんぽをさせた瞬間から、怯えて逃げてしまい、触らせてくれません。根気強くへやんぽさせていればわたしに慣れてくれるのでしょうか。
女の子の性格の傾向のひとつとして、自分の過ごしている縄張り、この場合は普段過ごすケージに値しますが、その環境にとても執着する場合があります。この場所は自分の場所、お気に入りだと捉えている子がわりと多く、その場所にいることで安心できていることでもあるようなのです。もちろんうさぎさんの性格に違いはありますので、女の子でもケージの外で飛び跳ねて遊ぶ様子を見せる子もたくさんいます。今回のうさぎさんの場合は、どちらかというと内向的なタイプではないかと感じます。お迎えされたときから過ごしているケージの中が一番落ち着いていて、その中が好きなのではないでしょうか。ケージの外に出たときは、また別の縄張りとなっているのかもしれません。ただ、そのへやんぽの時の飼い主さんの対応にも目を向けていただきたいと思います。他のうさぎさんでも同様に言えるのですが、ケージから放された時には、その環境の探索や縄張りのチェックなどでうさぎさんは忙しいものなのです。その忙しく過ごしている最中に、うさぎさんの心情に関係なく、撫でようとしたり捕まえようとしてしまう飼い主さんの素振りが見られたらならば、逃げる様子を見せることだと思いませんか?このうさぎさんに接触するタイミングも見計らっていただくことが大事なのです。へやんぽの時間はまずうさぎさんがその環境の中でどう過ごすのかということを見守ってください。もちろん、事前にその環境やルールを決めて与えていただくことは重要です。やりたい放題という環境にするのではなく、うさぎさん専用の縄張りを与えていただくことや、時間なども決めながら与えていただくことがしつけとなるのです。そしてその決まった時間の中で、うさぎさんが遊び疲れた時や、飼い主さんに対して興味を示してくることがあった時に、そっと触れ合うことができるのかをチャレンジしていただくとよいのです。いきなり手を出してしまっては逃げられることも考えられますので、大好きな牧草やおやつなどを手から与えてみるなどからスタートでもよいと思います。ケージの外へ出られる環境を与えても、その中から出てこようとしない子もいます。その場合には、無理強いせずに出たいと思う環境になるよう整えていただければよいのです。ケージの出入り口に段差などがないようにスロープを取り入れるなどして整えたり、ケージの外に好物を置いてみたりといった工夫をして、反応を見ていただきたいと思います。うさぎさんごとで本当に見せる行動には違いがあります。どういった意味を持っているのかということは、うさぎさんが普段過ごしている様子や、取り巻く環境などを見つめていただくことでも、その糸口が見えてくることもあります。まだまだこれからですから、焦らずにうさぎさんのペースも感じていただきながら、ゆっくり距離を縮めていただきたいと思います。
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