噛みつこうとしながら威嚇してきた
9か月のミニうさぎ、メスです。いつも昼間は、リビングと和室で遊ばせています。最近、ふすまの紙をかじって食べることがあります。そこへ行かないように柵をしたり、ガードしたりしていましたが隙をみてかじりにいったので様子を見に行ったら、すごい勢いでこちらへ飛んできて、私に噛みつこうとしながらブーブーと威嚇してきました。そんな時でも、うさぎちゃんをたたいたりしてはいけないということでしたので、「こらっ」と床をたたいた後は、両者の睨み合いとなりました。いつもなら、してはいけないことをして怒られたときは、毛づくろいを始めて何もなかったようなふりをしたり、私の横によって来て鼻でつんつんしてきたりして、機嫌をとってきたりしていたのです。結局、すぐケージに戻して落ち着かせましたが、今までうまいこといっていたのに、なぜ突然私に向かってくるようなことをしたのでしょうか。私が何か悪いことをしてしまっていたなら、なおそうと思いますがこんなこと初めてなので、少し戸惑っています。たまたま機嫌が悪かったのか、私の怒り方がわるかったのか、紙をそこまでして食べたいだけなのかよくわかりません。うさぎちゃんって、そんなことよくあるんですか。
これまでとは違った反応を見せたようですので、飼い主さんも戸惑いがあるようです。9ヶ月という年齢ですので、大人うさぎへと成長した時期だと思います。思春期を迎えても不思議ではない時期ですので、うさぎさんが見せる行動に、これまでとの変化があることも増えてくる傾向はあると思います。自我が芽生えてきて、その自分の気持ちを率直に行動に示すこともあります。これまでの怒られた時の対応と違って、飼い主さんに対して立ち向かってきたり、威嚇したりといった行動も、実は見られることが多いのです。うさぎさんが自分の気持ちを飼い主さんに伝えてきているともいえることなので、ある意味コミュニケーションが取れていることともいえるのかもしれません。今までよしと与えられていた環境が制限されたこと、その場へ行けなくなったことで、今までよかったのになぜ?という気持ちもあるのだと思います。隙を見てその場所に行こうとすることももちろん十分に考えられることです。その場所が自分の縄張りだと主張するごとく、飼い主さんが近寄った時に「こっちにこないで」という言葉だったのかもしれません。縄張り意識なども芽生えているのだと思います。縄張りの主張が見られることも、思春期の代表的な行動のひとつです。このうさぎさんの主張も受け止めていただくことも大切なことですが、それでも、ふすまなどを齧る行為は認めてはいけない行動です。ここでしつけが生まれてくるのだと思います。逃げる隙を与えない環境にしっかり整えていただくことが、飼い主さんの役目になってきます。その環境をうさぎさんも受け入れてくれるようになります。新たに与えられた環境の中で縄張りを持ちますので、今度は問題行動を見せずに済む環境に整えていただきたいと思います。サークルなども齧ることが予測される時には、かじり木や木製のすのこなどでサークルをガードしていただくことで、齧ってもよい環境になります。うさぎさんが見せる行動は、そうできるから見られていることでもあります。そうさせないためには、できないように環境を制限することと、その行動を見せても問題がない環境に整えるということで、その行動が問題行動ではなくなることに繋がるのだと思います。今回の飼い主さんの叱り方などに問題はないようですので、思春期に見られる行動のひとつとして捉えていただけるケースだと思います。思春期の行動は、うさぎさんが大人になってきたとその成長を喜ぶこともできると解釈していただきながら、今一度環境全体を見つめていただくとよいと思います。
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