女の子の場合の発情期は、ある程度の周期性があるようです。７～１０日間の許容期と１～２日の休止期とが、周期的に繰り返されるようなのです。この本能から見られる状況があるということを受け止めていただきながら、発情の行為を助長しないような環境を与えていただくことになるのだと思います。発情期が見られたときに、うさぎさんを取り巻く環境を見回していただいて、どういったタイミングで訪れている傾向があるのかを観察していただくこともよいと思います。なんらかの理由があるという場合には、その理由を取り除いてあげることで、行動を制限することもできるのだと思います。本能から見られる行動とはいっても、それぞれのうさぎさんごとでその時期やタイミングが違っていることでもあるのでしょうからね。これまでよく見られていたマウンティングの行為が少なくなったということは、うさぎさんがその行為をせずに済む環境を与えられたということにつながっているのだと思います。また、うさぎさんにとってもマウンティングは問題行動であると認識してくれたのではないでしょうか。発情期に見られる行動の中で、問題行動となってしまう行為については、そうできないような環境を与えながら、うさぎさんがどう解釈するのかということを見守っていただくことになるのだと思います。そして、飼い主さんがどの行動までを受け入れてあげられるのかということでも、対応が変わってくることなのだと思います。問題行動と呼ばれる行為でも、飼い主さんによっては可愛いから許すという捉え方もあるのだと思います。飼育書にあることが全てではなく、それぞれのお宅ごとでのルールがあってよいのです。しつけとしていえることは、ひとつの行動にその時々で対応を変えるということではなく、一貫した対応を取っていただくことで、よいことなのか、悪いことなのかということをうさぎさんが認識してくれるのです。どこまでをよしとして対応するのかを見極めていただきながら、そうするにはどのような環境を与えることになるのかを考えていただくことになるのだと思います。うさぎさんに接する対応に正解はないということ、本当にその通りだと思います。それぞれのうさぎさんの性格や、そのうさぎさんを取り巻いている環境などが本当に違っていますから、同じような対応をしたとしても、その結果として見られる状況に違いがあっても不思議ではありません。一緒に過ごす中で試行錯誤していただきながら、それぞれのご家庭ごとのルールが出来上がってくることでもあるのだと思います。そのルールを決めるには、それぞれの飼い主さんでもありますので、どういった環境の中で過ごさせてあげられるのかということを考えていただきながら、対応していただくことになるのだと思います。