9歳という年齢ですから、この年齢を重ねてきていることからも様々な変化が見られてくることがあります。ただし、今回のような特定の物しか食べなくなってしまったという変化は、年齢に関係なく見られることがある状況ですので、その理由がどこからきているのかを探っていただく必要があると思います。ただ単に好みの問題ということであるのか、それとも食べたいけれど食べられない理由があるのかということです。歯や口の中などにトラブルが生じていたりすることで、食べられない状況が見られているのではないかということを確認していただく必要はあると思います。乾燥野菜のえんどう豆が、食べた時に簡単に砕けるようなタイプであるのならば、この疑いも大いにあると思います。今までとは違った様子を見せるということは、それなりの理由があると捉えていただけることだと思います。病気などの疑いがないかということは、直接獣医師に診ていただいてわかることでもありますので、是非ご相談いただきたいと思います。また、気温差もだいぶ感じられる気候ですので、うさぎさんを取り巻く環境全体を今一度見返してみていただくことも大事なことだと思います。これまでと同じ環境の中でも、うさぎさんの体調や体質などが変化することで、快適と思われる環境が変わってくることもあると思います。特に年齢を重ねたうさぎさんの場合には、そういった視点からも考えて対応していただくことが必要になってきます。今回の特定のものだけを食べるということについても、病気などの可能性がないとなれば、なぜそのものだけを好むのかということを考えていただきながら、より幅広い食事を与えてあげられるように試行錯誤していただくことも大事なのだと思います。うさぎに必要不可欠な牧草などや、体を維持していくためにも、バランスのよい食事はとても重要です。ただ、偏食気味だということがありますので、中々新しいものを受け付けないことも考えられることでしょうが、この点についても年齢を重ねてくることで、規制がゆるくなるのか食べたことのないものでも好みが合えばすんなりと口に運んでくれる場合もありますので、諦めないで試してみていただきたいと思います。