本格的な冬の季節ですので、我々やうさぎさんもより快適に過ごすことができる環境を考えていただくことが必要なのだと思います。夜間にうさぎさんの体の表面温度や耳が冷たいと感じられる状況があるようです。また元気がないという印象もあるようですので、寒い、つらい、じっとしていたいといった状況が連想されるようではないでしょうか。うさぎさんにもそれぞれに個性がありますので、過ごす環境の快適さにも個体差が見られることです。一般的には暑さよりも寒さのほうに順応しやすいといった傾向はあることですが、このことさえもそれぞれのうさぎさんで違っていても不思議ではないのです。うさぎさんが過ごしている様子からその変化を感じている飼い主さんですから、この変化を受け止めていただいて、より快適に過ごすことができる環境を考えていただくことが必要なのだと思います。室温が２０度前後という環境は、快適な環境ではあると思います。ただし、夜間はこの暖房を切っているように見受けられる内容ですので、そうなれば室温は下がってしまっていることが考えられると思います。一定の環境の中で過ごすことができるほうが、うさぎさんにとっては快適であることだと思います。可能であれば日中と同じ環境を与えていただいて、その中でどううさぎさんの行動に変化が見られるのかを観察していただくとよいと思います。一年を通して同じような環境の中で過ごすことで、本来見られる時期での換毛期が変わってくることなども考えられるのですが、体温調整が苦手な子の場合には、同じような環境の中で過ごしてもらうほうがストレスは軽減できるのではないかと思います。寒いときに暖かい場所へケージを移動させるという点についても、ひとつの方法として悪くない判断だと思います。例えば寒いときが夜間となるわけでしょうから、夜のお休みの時間帯はこの場所で過ごすことになるといったルールができるのだと思います。そのルールをうさぎさんも認識してくれるようになりますし、何よりも今までよりも快適に過ごすことができる環境だと受け止めてもらえるでしょうから、そうなればストレスはそう感じないということになると思います。もちろんはじめは、環境が変わることですので、戸惑いなどがあるかもしれませんが、よりよい環境を与えるためという飼い主さんの気持ちを受け止めてくれることだと思います。ケージを移動しないで今過ごしている場所での対応としては、暖房をつけて日中と同じ環境にするということのほか、暖房を切ったあとでもケージの中で暖かく過ごすことができる環境を与えてあげられることだと思います。ペットヒーターなどや、ハウスなどをケージに取り入れていただくことや、床面や出入口や窓からの冷気の影響を受けないように、ケージ周りの環境を整えてあげることもできます。マイカヒーターなどの遠赤外線の効果があるヒーターをケージ周りに取り入れていただくこともお勧めです。寒さが苦手な子や、病弱や高齢のうさぎさんにとってとてもよい環境を与えてあげられます。そして最後にうさぎさんの具合が悪い時の見極め方についてですが、何よりもいつものうさぎさんの状態をよく観察していただくことに尽きるといえるでしょう。体調が悪い時には、じっとうずくまっていたり、顔つきが普段と違っていたりといった、いつもでは見られないサインを送ってきます。そのサインを受け取るには、いつもの元気なうさぎさんをよく見ていてあげることで、普段との違いを見極めていただけるのです。食欲の違いや排泄の状態であっても、いつもと違う様子が見られたならば、それがうさぎさんからのサインなのです。今回のうさぎさんのように、寒さが苦手と捉えられるような状況も、うさぎさんからのサインなのです。それぞれのうさぎさんごとでそのサインは違っていることでもあります。うさぎさんの日常の様子をよく観察していただいて、そうではない様子が見られた時を見逃さないでいただくということが、一番重要なのです。

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