立ち上がる様子をよく見せるうさぎさんのようです。舐める仕草を見せるうさぎさんを舐めうさぎと呼ぶのですから、このうさぎさんは立ちうさぎさんと呼べるようですね。後ろ足だけで立つ様子には、自分を取り巻く周りの状況がどうであるのかを察知するためと言われています。周囲を探る行為でもありますので、警戒しているときにも見られることではあるでしょう。そのほか飼い主さんに伝えたい気持ちがあるときなどにも見られることだと思います。一般的にはおやつなどのご褒美を求めているときや、ケージの中で見せる時にはケージの外に早く出してなどの言葉としても見られる行動です。今回のうさぎさんは、甘えた仕草なども見せてくれないということですが、このうさぎさんが小さなときから見せている行動ですので、この行動がうさぎさんからの言葉といえる部分もあるのかもしれません。立ち上がる状況を見せるときの前後の環境を思い返してみていただきたいと思います。その時の状況によって、読み取ることができる言葉が見えてくるかと思います。立ち上がることで飼い主さんの視線や興味を引こうとしていることも十分に考えられますので、今一度よく観察してみてください。そして、４歳という年齢です。今後はより行動にも落ち着きが見られるようになってくると思います。見せている動作にも変化が見られてくることもありますので、まだまだ未知なる世界が待っているともいえると思います。手からおやつを食べてくれないということですが、うさぎさんそれぞれの個性がありますし、飼い主さんとの距離の取り方にも違いがあります。うさぎさんのペースも受け止めていただきつつ、少しずつ直接的なコミュニケーションが取れるようになるとよいのだと思います。遊ばせる時も一緒に遊ぶという状況をなかなか見せてくれないような印象もありますので、その時はうさぎさんが遊んでいる側で見守っていただくことでよいのです。声をかけたりしながら、うさぎさんと同じ空間で過ごすことで、徐々にうさぎさんの中での飼い主さんの存在が見出されてくるのだと思います。うさぎは暗いところや狭いところ、ちょっと段差があるところなどを探索することが好きです。ボールなどのおもちゃなどにも興味を示すこともあります。また、ケージから放された環境を体中を使って駆け回ったり、飛んだり跳ねたりということも、遊びとして捉えていただけると思います。危険のない安全な遊び場を提供していただきながら、どういった環境が好みなのかを探っていただきたいと思います。おやつなどで好物のものがあるならば、遊び終わる頃などの疲れを癒している時などを逆手にとり、飼い主さんの側におやつの場所などを決めて側で食べるという行為を受け入れてもらえるよう環境を作ることもよいと思います。遊んだあとは警戒心もほぐれてくる傾向がありますからね。その状況をうさぎさんが理解してくるようになれば、次第におやつを直接与えることができるようにもなるかと思いますので、うさぎさんのペースも見ながら時間をかけて関係性を作っていっていただきたいと思います。