うさぎさんの日々の健康のバロメーターとしての情報を、しっかりと観察されている飼い主さんです。さて、うさぎの糞についてですが、量や大きさなどは食事の内容やその時の消化の状態、そして体調などによって変わってくることがあるといえると思います。健康な状態の時の糞の詳細を把握していることで、それが普段と異なった時に、うさぎさんからのサインとして読み取ることができるようになると思います。今回は、糞の数が増えた時に、その重さが増えることなく減っているという点が疑問ということです。与えている食事の内容で、ペレットの量が減り牧草の量が増えたということから、取り込んでいる栄養（カロリー）が減り、その代わりに繊維質が増えているといえることなのではないでしょうか。そのことが重さに関係しているのではないかと推測できるようです。糞の状態やうさぎさんの体調も良好のようですので、このまま年齢に合わせた食事管理で健康に変化がないか、また体重管理なども含めて観察していただくことでよいと思われます。糞のバロメーターとしての重要点としては、うさぎさんが元気に過ごしている時の状態が、その子のベストといえることだと思います。一般的には大きさや形が一定であるのかを重要視していることが多いことではありますが、その大きさなどには個体差があることです。ですから、うさぎさんごとでのよい状態を見つけていただくことでよいのです。体調が悪い時の糞の状態も知っておくことで、微妙な体調の変化も見逃さずにいられることなのだと思います。そして、食事の取り方ですが、子供の時には、常にガツガツと食べる様子が見られていることが多いと思います。年齢を重ねて大人になることで、食事の取り方が落ち着いてくる傾向があります。与えている量を食べ残すということや、体重が減ってしまっているということがなければ、食欲が落ち着いたと捉えていただけることだと思います。時間をかけても毎日同じ量を食べているならば、そういった食べ方に変わってきたといえるのです。また、食べるという行為よりも、与えられた環境の中で遊びたいという気持ちがあるのではないかと思います。食欲よりも運動や探索といった活動的な行動が、このうさぎさんにとって大事なことになってきているのではないかと感じられるようです。