うさぎさんをお迎えしたばかりのようですが、１歳半という年齢から、うさぎさんの性格や行動などもしっかり見えているようですね。男の子ということと、大人の仲間入りをした年齢ともいえますので、今が一番やんちゃな姿を見せる時期ではあると思います。うさぎは縄張りを持つ動物ですので、自分が過ごす場所以外にも行動するスペースがあると感じている事で、その場所をくまなく探索したいという欲求は見られることではあると思います。そういった本能や習性などは受け止めていただきながら、どこまでなら環境を与えることができるのかということを考えていただくことが大切なのだと思います。男の子ですし、思春期も向かえ始めるだろうということを踏まえると、制限のある環境の中で過ごさせてあげることが好ましいことではあると思います。サークルでうさぎ専用の遊び場を提供していただくことがよいのではないでしょうか。与えられる環境に不満がある様子もすでに見せてくれるうさぎさんですから、サークルなどを齧ることも予測できることだと思います。齧っても安心していられるように、かじり木や専用のフェンス、広範囲の場合には木製のすのこをサークルに取りつけていただくことで、いくらでも齧ってよい環境を与えてあげられます。また、サークルの中に、魅力的な遊び場を作っていただくことも、うさぎさんの興味を引く環境となることだと思います。こちらも齧ることが十分に考えられることですから、齧ってよい素材の木製やわら、牧草などでできたハウスやおもちゃなどを取り入れていただくことがよいと思います。制限された環境ではあっても、遊ぶことや隠れることができる場所があることで、うさぎさんも興味を示してくれると思います。逆に部屋の中を自由にさせる環境を与えることで、ケージに戻す時に追いかけ回してしまう環境が生まれてしまいます。うさぎにとってはもっと自由でいたいという気持ちがありますので、「捕まらないぞ」と逃げることが上手になってくることも考えられます。抱っこが的確にできるというならばまた話は別ですが、それでも逃れられるスペースがあるところでは難しい行為となるでしょう。逃げることで抱っこされずにすむと解釈してしまうことで、捕まっても逃げられるまで暴れてしまうことなども予測できることでもあります。そうなることでより抱っこができない環境が生まれてしまいますので、しつけが難しくなる環境と言わざるを得ません。また、制限のない環境を与えることで、問題行動が見られやすい傾向もあります。縄張りの主張や発情などの行為が見られたりします。問題行動が見られる場合の原因としてあげられる中に、与えている環境の見直しで改善できる点も少なくありません。予測できる行動に対しては、事前に対応できることもありますから、うさぎの習性などを考えてより適した環境を与えていただくことが望ましい環境となることではないでしょうか。もちろん、それぞれのご家庭ごとで与える環境には違いがあります。またうさぎさんもそれぞれに性格が違いますので、ひとつのことだけではなく、全体を見ながら判断していただくことになると思います。