マウンティングの行為が一旦収まったものの、また見られるようになり、更にエスカレートしているとも捉えられるような状況です。一旦収まったということには、もしかしたら発情期などが関係していることもあるのかもしれません。与えている飼育環境を替えたということがあれば、その環境の変化で行動に変化が見られるということもありますが、そうではないならば、うさぎさんの体の周期などによっても見られている行動と捉えられる部分もあるのかもしれませんね。そして、女の子ですから、繁殖を意味するというよりも、自己表現として見せている行動という可能性のほうが高い印象をお受けします。行動範囲を制限しないで過ごさせたいという飼い主さんの意向がありましたので、その与えている環境にそうできる状況がどうしても残ってしまいます。うさぎさんからしてみれば、なんとしてでもこの行動を起こすといった連鎖なども見られてきているのではないでしょうか。やはりそうできる環境の中にいるからこそ、見せている行動といえると思います。特定の飼い主さんにだけとても深い愛情を示す子もうさぎさんの中にはいます。またその表現方法は、その子その子で違っていることでもあります。その子の個性と与えている環境の違いで見られる行動は本当に様々だといえるでしょう。表現されるその愛情を皆様受け止めていらっしゃることだと思いますが、見せる行動が問題行動に繋がる場合や、うさぎさんの負担になる場合には、それらの行動を見せないですむ環境になるように、うさぎさんの行動を誘導していただくことになるのだと思います。それには、やはり与えている環境を見直していただくということが重要になってくるのではないでしょうか。もちろん、その判断はそれぞれの飼い主さんにとって異なることではありますが、うさぎさん目線で考えてみると、マウンティングの行動を起こすことができる環境にあるからこそ、その行動を見せているといえるのだと思います。その行動を見せてもよいとうさぎさんが解釈している部分があるからこそ、見せている行動なのです。一度その行動を行えば、さらに行動が続くことはうさぎの習性上十分に考えられることです。ただ逆に、飼い主さんに対しての表現を起こすことができなくなることが、うさぎさんのストレスとなってしまう可能性もあるのかもしれませんので、その場合には無理に環境を変えて行動を抑制することが正しい対応ではないともいえるのだと思います。見られている状況やうさぎさんの性格によって、対応する策は違っています。うさぎさんと一緒に過ごし一番の理解者である飼い主さんが、その正解を見つけていただけるのだと思います。