排泄される糞に、少し変化が見られてきているうさぎさんのようです。お腹の調子がこれまでとは違う状態ともいえるのだと思います。生活リズムの変化や環境の変化、そして食事の内容などによっても、排泄のリズムを変えてしまう可能性があると思います。もちろん病気などの症状として見せている場合もありますので、どこに原因が潜んでいるのかを探っていただくことが必要なのです。軟便が出ることや、盲腸糞がそのまま残されているという状況があるようですが、食事の内容などを替えたということなどはありませんか？食事内容が変わったことで、消化システムに狂いが生じている場合も考えられると思います。また、与えているペレットの量や体重なども確認していただきたいと思います。牧草をあまり好まないようですから、繊維質も十分とは言い難いこともあると思います。栄養価を多く取りこむことでも盲腸糞が多く作りだされることもありますし、体重が増えることで盲腸糞を上手に食べられなくなる場合もあるのです。どのような理由が該当するかということもご確認いただきながら、よりその状況を観察していただきたいと思います。また、盲腸などの消化システムの調子がよくない場合に、軟便が出ることもあります。うさぎは盲腸糞という食べ戻しの糞をしますが、一般的には朝から午前中にかけて作り出して食べます。食事の時間帯も関係していて、食事時間が同じでなおかつ盲腸糞が出る時間が遅くなったら、ストレスなどの影響で消化機能が低下していることが考えられる場合があります。また、盲腸糞が出る時間帯に軟便がでるようであれば、この消化システムが普段とは異なってきているともいえるのかもしれません。常に軟便ではなく、しばらくすると普通のコロコロの糞が見られるということであれば、生活リズムなどの変化によることと考えられる場合が多いようでもあります。軟便や盲腸糞が見られる状況をよく観察していただいて、ポイントとなることがないかを見極めていただきたいと思います。牧草の量に関しては、大人うさぎの場合には、チモシー牧草の場合には食べたいだけ与えていただけます。ペレットを適正体重の３％程度の量に管理していただきますので、食欲を満たしてもらうためにも、たくさんの牧草を取り込んでもらえる環境を与えていただきたいのです。通院を体験されているようですので、この環境の変化がストレスとなって、体調のリズムに変化が見られていることも考えられることではあると思います。規則正しい生活を心がけていただきながら、それでも軟便が続くという時には、今一度獣医師に詳しく調べていただくことが必要になるのだと思います。