トイレの前でおしっこする行動が見られているということですが、その理由がどこにあるのかということを考えていただくことが大事なのだと思います。うさぎさんを取り巻く環境に、新しい家族が増えたということがあるようです。大好きな飼い主さんの愛情を二分する大きな変化でもありますので、気を引きたいという気持ちも当初はあったのかもしれませんね。また、飼い主さんも十分に時間をとって、おしっこをトイレでできるように促していらっしゃいましたので、その時間もうさぎさんにとっては意味のある時だったのではないでしょうか。今では、トイレの入ることも嫌がるような素振りを見せているということですので、トイレ自体にこれまでとは違った捉え方をしている可能性もあるのではないでしょうか。トイレの場所を思い出してほしいということは、ケージの使い方を見直してもらいたいということですから、ケージ内の環境を改めて考えていただくこともよいのかもしれません。まだ年齢が３歳ですから、トイレの段差が気になるという年齢ではないかと思いますが、トイレ自体の見直しということもよいのかもしれません。同じタイプの新しいものでもよいですし、段差が気にならなくなるようにスロープとなるような環境を作ってもよいでしょう。また床材についても考えていただくこともよいのかもしれません。齧り癖のない場合で、トイレの金網が苦手になっているようならば、プラスチック製のすのこタイプのトイレを試してみていただくことも一案です。トイレを使っていないならば、それを取り除いた時にどうケージの中を使うのかということを観察していただくこともよいでしょう。はじめは理由があっての行動だったものが習慣となってしまい、トイレの前の場所をトイレと決めてしまった可能性もあると思います。ケージの中の環境が変わることで、また違った行動を見せることも考えらえることですので、トイレだけではなく、取り巻く環境全体を今一度見直してみていただきたいと思います。